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2025年5月10日皐月の弐

大分・別府市
~湯けむり街の洋菓子店~

今回の舞台は、大分県別府市。この地で大好きなスコーンを作り、『湯けむり洋菓子店』を開いた永松奈津子さん(50歳)と孝二さん(49歳)が主人公です。
京都市生まれの奈津子さん。お母さんが趣味でお菓子教室を開いていたこともあり、中学生の頃からケーキ作りをしていました。そして、ケーキ作りと同時に興味を持ったのは化学の授業。実験で見た炎の色に魅せられ、理系の大学に進学し研究者の道に。31歳の時、同じ大学院だった孝二さんと結婚し、化学関連の仕事に就きました。
ある時、家族旅行で行ったハワイでスコーンに出会い「美味しくて幸せな気持ちになった」といいます。帰国後、奈津子さんは得意の化学のアプローチで、スコーン作りに挑戦。自分好みのレシピを開発しました。そんな中、孝二さんの転勤に伴い別府へ移住することに。その時、孝二さんから、「奈津子さんが作るスコーンが並ぶ洋菓子店を開こう」と提案があり、奈津子さんも大賛成。2人は別府市に移住すると、元は唐揚げ屋さんだった小さな店舗を借り、2020年11月『湯けむり洋菓子店』をオープンしました。
『湯けむり洋菓子店』の看板メニュー「湯けむりスコーン」は、クリームチーズが入った生地にフルーツをいっぱい乗せたリッチな味わいです。日頃から「洋菓子作りは化学」と語る奈津子さんは、化学式などが書かれたメモを見ながら、新作のお菓子作りにも余念がありません。今回は大分県産の干しシイタケを使い「3大うま味成分」を盛り込んだスコーンに挑戦! 果たしてその出来栄えは!?
大好きな化学へのアプローチで美味しい洋菓子を作る奈津子さんと、傍で支える孝二さん。そんな2人を応援してくれる地元の方や、常連さんたちとの交流を紹介します。

『湯けむり洋菓子店』の看板メニュー「湯けむりスコーン」。次から次へと食べたくなる“連食性”がある洋菓子を目指しています。開店以降、「また食べたい!」と通ってくれるお客様がいっぱい増えました。

この日、奈津子さんは、化学式などが書かれているレシピならぬメモを見ながら新作スコーンに挑戦。目指すは、うま味成分たっぷりのスコーン。干しシイタケを戻したものをペーストにし、マッシュポテト、そして特製の味噌を加え、粉チーズや鰹節をまぶします。見ているだけだとわかりませんが、この中で美味しい“化学変化”が起きているんです。

出来上がった新作スコーンを持って向かったのは子ども食堂。地元のボランティアの方々がサポートしています。この活動に奈津子さんも協力したいと考えたんです。スタッフの皆さんや参加者の皆さんに試食してもらうと「シチューみたいで美味しい」と好評!研究を重ねた甲斐がありました。

休日、永松さんご夫婦でやってきたのは、九州最古の遊園地。2人のお目当ては、昭和25年から続いている「あひるの競走」。1着を当てれば景品がもらえます。アヒルたちが一斉にスタートすると、奈津子さんの選んだアヒルが、なんと1着に! 景品としてバッジを貰いました。楽しいひと時を過ごしたお2人です。

楽園通信

べっぷ地獄めぐり

お湯が噴き出す「龍巻地獄」に、赤いお湯が沸く「血の池地獄」など、
7つの地獄をめぐります。

電話番号:0977-66-1577(別府地獄組合)
営業時間:午前8時~午後5時

共通観覧券:大人(高校生以上) 2,400円

楽園通信

湯けむり洋菓子店

奈津子さんと孝二さんが営む洋菓子店です。
看板メニューの「湯けむりスコーン」は、クリームチーズが入った生地にフルーツを乗せたリッチな味わい。他にも奈津子さんが日々研究を重ねている洋菓子があります。

電話番号:090-7678-5847
営業時間:午前10時半~ ※売り切れまで
定休日:火曜
湯けむりスコーン 260円~