愛知・扶桑町
~夢いっぱい!夫婦のおはぎ店~

舞台は愛知県扶桑町。長年の夢を叶え、去年、おはぎの専門店『うさ子のおはぎ』を始めた𠮷田浩子さん(62歳)と夫の典生さん(66歳)が主人公。
愛知県江南市出身の浩子さんは高校卒業後、工業用機械刃物メーカーに就職。そこで、4つ年上の典生さんと出会い、23歳の時に結婚。扶桑町に自宅を構え、浩子さんは会社を辞め3人の子育てを頑張りました。その後、典生さんの両親との同居、子どもたちの面倒を見てもらえるようになり、浩子さんは学校給食の調理員や保険会社の事務など、新たな仕事に挑戦します。しかし、義母・房さんの介護、見守りが必要となり仕事を辞めざるを得ませんでした。その後、典生さんが定年退職し、母親の世話を2人で出来るようになったことで、生活に少し余裕ができるように。そこで浩子さんは、長年抱いていた甘味処を開くという夢を典生さんに打ち明けたところ…実は典生さんも若い頃から自分で何か商売をしてみたいと思っており、2人の夢が合致した瞬間でした。でも、作ってもてなす甘味処はハードルが高く、開業に踏み出せずにいた浩子さん。そんな時、いつもおはぎを購入していた和菓子屋さんが閉店し、ご近所さんも困っていることを知りました。そこで浩子さんは「おはぎに特化した持ち帰り専門店をやろう!」と決意。そこから2人は色んな店のおはぎを食べ歩き、それを基に浩子さんが試作を繰り返し、1年後ようやく納得のいく自分たちのおはぎが完成しました。こうして、自宅前の車庫を取り壊し、そこに店舗を構え、去年1月『うさ子のおはぎ』をオープンしました。
長年の夢を60代で叶え、おはぎの専門店を始めた浩子さんと典生さんの暮らしぶりと、それを応援する家族の姿。そして仲間たちとの交流を紹介します。



定休日、浩子さんは早朝4時半から2時間かけて小豆を焚きます。『うさ子のおはぎ』は、あんこ、きなこ、ごまの3種類。どれも甘すぎず優しい味。常連さんは「味は勿論、お米の部分が柔らかすぎず硬すぎないのが良い!」と太鼓判を押します。



定休日は母・房さんを交代で見守りながら、それぞれ趣味を楽しんでいます。浩子さんはバク転が出来るようにと体操教室に通い、また仲間と鳴子踊りの練習に励みます。典生さんは27年続けているボウリングや、元職場OBのみなさんとソフトボールに汗を流し、さらに鉄道模型も!とにかくアクティブなお2人です!



この日、扶桑町内に暮らす長女・いくみさんとお孫さんたちが遊びに来ました。みんな浩子さんのおはぎが大好きです。「何おはぎが好き?」と聞いてみると「あんこ!」「きなこ!」、そして「イチゴ!」という答えが返ってきました!典生さん、浩子さんは「イチゴのおはぎを作って欲しいということだね」と笑顔でした。



『うさ子のおはぎ』では月に一度、JAの産地直売所で出張販売もしています。普段お店になかなか行けないというお客様もこの日を楽しみにしています。70個準備したおはぎが1時間半で完売でした!初めてのお客様との出会いを楽しみに、充実した日々を過ごす𠮷田さんご夫婦です。




うさ子のおはぎ
𠮷田さんご夫婦のおはぎ屋さんです
浩子さんが一人で作っているため数に限りがあります
※駐車場はありません
詳細はSNSをご確認ください
営業時間;午前10時~午後4時30分(売り切れ次第閉店)
定休日:日・月・水・金曜
あんこ 160円~
きなこ 160円~