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2025年3月15日弥生の参

愛媛・今治市 大三島
~島のフレンチ 召し上がれ~

舞台は愛媛県今治市。31年間勤めた調理専門学校の講師を辞め、しまなみ海道の大三島に移住、フレンチレストランを始めた伊藤博史さん(55歳)と妻の安奈さん(44歳)が主人公です。名古屋市出身の博史さん。料理を作ることが好きで…両親とフランス料理店に行った際にその美味しさを知り、料理長のコック帽や白衣に憧れを抱きます。高校卒業後、大阪の調理師専門学校に入学し、卒業して学校に残る道を選び職員として働くことに。フランス校でも勤務を重ね、本場フレンチの技と理論を学生に教える講師として教壇に立ち続けました。そこで出会ったのが同じ学校の広報部に勤務していた安奈さん。料理の話で意気投合した2人は2014年に結婚。東京に暮らし、2人の娘が誕生します。博史さんが講師になって30年経った頃、夫婦は「自分たちの店を持ちたい」「レストランをやれたら」と思い始めました。教科書通りの料理ではなく「自分が美味しいと思う料理を作り、お客さんに美味しいと言ってもらいたい!」と、熱い思いを胸に抱きはじめた博史さん。2020年に大三島に移住し、レストラン開業に向けて場所を探します。そして築90年の古民家と出会い、半年かけて思い通りに改修。2021年7月、念願の『しまなみフレンチ フィレール』をオープンしました。「料理学校で教えていた時には聞くことが出来なかったお客様の“美味しい”という声が聞けて嬉しかった」と博史さん。講師ではなく料理人として、日々料理とお客さんに向き合う姿と、それを支える安奈さん。お客さんや仲間たちとのふれあい、家族の暮らしぶりを紹介します。

『しまなみフレンチ フィレール』のランチは月替わりのコース料理。ディナーは予約時に要望を聞いてコースを組み立てます。大三島やしまなみの食材をふんだんに使って自分流に仕上げる博史さんの料理は絶品!さらに本格的なフレンチを肩ひじ張らずに食べられると、島民たちにも好評!でも博史さん、毎回お客さんから“美味しい!”の声を聞くたびに「ドキドキです、ホント?」って思うそうです。

レストランがお休みのこの日。ご夫婦は島の食材集めに出かけました。『かんばやしシトラス農園』でレモンの調達です。博史さんは、こちらのレモンの酸味と香りに惚れ込み、次のメニューに使いたいと考えています。シトラス農園を運営している上林さんご夫婦も大阪からやって来た移住仲間。お互い支え合いながら頑張っています。そしてレモンは…デザートに変身します!

夕方、家族で思い出の場所へ。移住1年目はコロナ禍で、子どもたちを遊びにつれていけない中、4人でよく来たのがこの静かなビーチ。家族でいると、仕事の話はせず、楽しめるというお二人。大三島は、娘さんたちにとっても大好きな故郷です。「いろんな話が出来る家族でいれたら良いな」と安奈さん。これからも仲良し家族でいてください!

今日は、移住仲間が集うバーベキュー・パーティー。会場はレモン農家の上林さん宅。お酒も入る中、博史さんと安奈さんが、島で唯一のフレンチレストランをよくぞ始めてくれたという話で盛り上がります。「心配していただいて」と安奈さん。「島の人に喜んでもらうのが一番」と語る博史さん。これからも自分たちらしい店を夫婦で盛り上げていってください!応援しています!

楽園通信

しまなみフレンチFiler

伊藤さんご夫婦が営むフレンチレストラン。
ランチは月ごとにメニューを変更していきます。
ディナーは予約時にお客様の要望を聞いてコースを組み立てます。

営業時間 午前11時30分~午後3時
定休日 月・火曜日、第3日曜日
※完全予約制 ※詳しくはHPをご確認ください。
ランチコース料理 3,850円

楽園通信

ラントゥレーベン大三島(今治市 滞在型農園施設)

大三島に移住を考えている方などが短期滞在できる施設。
電話番号 0897-82-0500
1棟 年額312,000円~(最長5年間)

楽園通信

みかん、ときどきお菓子。

柑橘農家の福田さんが始めた焼き菓子のお店。

営業時間 午後1時~5時
営業日 金・土・日曜
レモンケーキ 280円
はれひめチョコレート 250円