長野・喬木村
~地産地消! 憩いのカフェ~
舞台は長野県喬木(たかぎ)村。幼い頃からの夢を叶え、『アグリカフェ ITANE(いたね)』を開いた田中悦子さん(62歳)と夫の生輝さん(66歳)が主人公です。
愛知県名古屋市で育った悦子さん。忙しい両親との唯一の楽しみは、親子3人で通った喫茶店で過ごす時間。「大人になったら、憩いの場所を作ってみたい」と夢を抱くようになりました。大学卒業後、中学校の教師となり、生輝さんと出会い結婚。やがて生輝さんの故郷である喬木村に移住しました。悦子さんが幼い頃からの夢を打ち明けると、家族は大賛成。昼はスーパー、夜はコンビニと仕事を掛け持ちし、カフェ作りに必要な資金を貯めました。そして知人の紹介で出会った樋口正一さん(54歳)に料理長をお願いすることに。2022年11月、悦子さんが60歳の時に“地域を元気にする、地産地消の憩いのカフェ”をコンセプトにした『アグリカフェ ITANE』をオープンしました。
50年の月日を経て、夢だったカフェを開いた悦子さんと、それを支える家族、そして仲間たちとの心温まる交流をご紹介します。
山々に囲まれた喬木村は、気候が良く食材の宝庫。『アグリカフェ ITANE』では、地元の食材を使ったメニューに出会えます。中でも「日替わりランチ」は、地元の新鮮野菜がたっぷりで、栄養バランスもばっちり。さらに、悦子さんの思い出の味、名古屋名物の「あんかけスパゲティー」や「名古屋きしめん」も楽しめます。
この日、悦子さんと樋口さんは地元の契約農家を訪ねました。「食材が栽培されている様子を、お客さまにも伝えたい」と樋口さん。「ラディッシュ」と「べにはるか」を収穫しました。続いて訪れたレモン農園でいただいたのは「マイヤーレモン」。「べにはるか」と一緒に甘いシロップで煮て、ランチの一品にしました。地元で出会った食材を美味しく提供する『アグリカフェ』です。
『アグリカフェITANE』の愛すべきキャラクター、柴犬の「チャモロ」とゾンビの「ブランゾン」。「オリジナルのキャラクターがあれば楽しい」という悦子さん要望で、料理長の樋口さんがデザインしました。今回は新たに、ブランゾンのファミリーを考えた樋口さん。「お母さんはダンスが得意」など、ちゃんと設定も考えています。みんなに愛されている、お店の大切なキャラクターです。
秋の山の恵みマツタケの産地として知られる喬木村。生輝さんが勤めている『たかぎ農村交流研修センター』では、「まつたけフェス」が開かれました。誕生日を迎えた悦子さんのために、生輝さんは大きなマツタケをゲット。夜は、家族が大集合してマツタケご飯を頂きました。バースデーケーキも用意され、家族からお祝いを受けた悦子さん。これからもみんなに愛されるお店を作り上げていってください!
たかぎ農村交流研修センター
観光農園や体験農業、村内の観光スポット等、お気軽にお問い合わせください。
電話番号:0265-33-3999
営業時間:平日 午前8時30分~午後5時15分
土日祝 午前9時~午後4時
アグリカフェ ITANE
田中さんご夫婦と樋口さんの3人が営むカフェです。
地元の食材をたっぷり使ったメニューを味わえます。
電話番号:0265-49-8960
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:水曜
日替わりランチ(限定10食) 1,200円
ITANEライス 1,000円