福島・田村市
~みんながつながるキャンプ場~

舞台は福島県田村市。“自然の中で暮らしたい”と移住を果たし、『キャンプサークル きずな』を開いた榊原朋恵さん(62歳)と長谷川敬三さん(64歳)が主人公です。
東京都渋谷区の住宅が密集する場所で生まれ育った朋恵さん。好きだったのは、田舎である祖父母の家で過ごす夏休みでした。40代後半に建設関係の仕事につき、一人親方の大工だった敬三さんと出会い、人生のパートナーに。キャンプ好きの2人が共に大切にしていたのは「人との繋がり」でした。敬三さんが東日本大震災の後、田村市の仮設住宅の建設に携わっていた縁もあり、自然に囲まれた土地付きの家と出会ったお2人。この場所で「色んな人と繋がりたい」と、キャンプ場と民泊を開くことにしました。仕事を退職後、仲間の手も借りながら自力で内外装の改修を進め、今年4月に『キャンプサークル きずな』をオープンしました。
満点の星の下で焚き火をしたり、近所の鍾乳洞で洞窟探検をしたり…。“自然と人”が大好きな朋恵さんと敬三さんが作った『キャンプサークル きずな』は、訪れる人が繋がり、絆が生まれ、誰もが童心に帰ることができる場所です。
60代で移住し、キャンプ場を開いた朋恵さんと敬三さんの心豊かな暮らし。そして、そこに訪れる人々との交流を紹介します。



お2人は移住して、土いじりを始めました。朋恵さんは畑で、トマトやナス、ネギなどの野菜を育てています。一方、敬三さんは初めてスイカ作りに挑戦。1株だけ植えて1個だけ出来た、大切なスイカです。美味しくできたら来年は2個にする計画だそうですが、そのお味は…ばっちり! 甘くて、みずみずしいスイカができました。



キャンプ仲間である渡邉さんご家族がいらっしゃいました。キャンプ場の近くに暮らす宮之原さんご家族とは、『キャンプサークル きずな』をきっかけに出会い、以来ここに来るたび一緒に遊ぶように。近くの沢では、小さなカニやサンショウウオが見られます。お昼には、収穫した野菜を使い、敬三さんが作った窯でピザを焼きました。自分たちの手作りピザに、子どもたちも大喜びでした!



この日は、養魚場に民泊の夕食用のイワナを仕入れにやって来ました。イワナといえば“塩焼き”ですが…。ここでは、夏の間だけ刺身で食べることが出来るイワナを養殖しています。初めて見る刺身用の大きなイワナに、お2人もびっくりでした。



この家のリフォームを手伝ってくれた元仕事仲間の3人が民泊にいらっしゃいました。敬三さんが手作りしたお風呂は24時間楽しむことが出来ます。待ちに待った夕食は、自家製野菜の天ぷらとお鍋、そしてイワナの刺身は尾頭付きで。お2人がキャンプ場を開いたことについて、「ここに自分が参加できることがラッキー」と嬉しいお言葉をいただきました。これからも『キャンプサークル きずな』を中心に交流の輪を広げていってください。




キャンプサークル きずな
朋恵さんと敬三さんが営むキャンプ場です。
自然の中でゆっくり過ごす民泊プランもおすすめです。
詳しくはホームページをご確認ください。
電話番号:0247-61-7896
問い合わせ:午前9時~午後7時
定休日:不定休
【民泊】1泊2食付き
大人 8,800円~
3歳~小学生 5,500円~
【キャンプ場】
1区画 3,300円~
施設利用料 1人660円