これまでの放送

  • 年別にみる
  • 地域別にみる
2024年6月22日水無月の肆

長野・松本市
~季節の移ろい感じるカフェ~

舞台は長野県松本市。転勤生活の中で松本市に自宅を建て、定年退職後にカフェを始めた尾崎道雄さん(60歳)と妻の久美子さん(59歳)が主人公です。
長野県出身の2人。通信業の会社に勤めていた道雄さんは、小学校教諭の久美子さんと知り合い30歳で結婚。千葉県や群馬県など転勤生活が続く中で長男も生まれ2005年に常念岳を望む理想の場所にマイホームを建てました。その後も転勤が続き、家族を残し単身赴任をしていた道雄さん。夫婦で定年後の暮らしについて話し合う中で、「退職したらカフェを開くのも良いよね」と考えるように。そして、道雄さんの定年退職を機に、カフェにする古民家などを探しますが条件に合う物件がなかなか見つかりません。どうしたものかと悩んでいた時、久美子さんから思わぬ一言が。「いいじゃん、家でやれば!」。その言葉に後押しされ、道雄さんは決心。そして去年の5月、季節の移ろいが感じられる『cafe七十二候』をオープンしました。定年退職後、美しい北アルプスを望む自宅で季節の移ろいを感じてもらおうとカフェを始めた道雄さんと、それを支える久美子さん。常連客や仲間との温かい繋がりを紹介します。

店名の「七十二侯」とは、一年を72の季節に分けた暦のこと。暦は間もなく「菖蒲華(あやめはなさく)」です。『cafe七十二候』は、和のスイーツとコーヒーが自慢で、ランチの営業は行っていません。コーヒーを担当するのが道雄さんで、市内のコーヒースタンドで和のスイーツに合うオリジナルのブレンドを作ってもらいました。

和のスイーツづくりを仕切るのは久美子さん。地元産の材料を使うよう心掛けており、道雄さんが汲んでくる湧水を煮こぼして作るあんこは好評です。ジャムやリンゴのコンポートも手作りしています。また、5時間かけて水出ししている「中井侍紅茶のアイスティー」は暑い日に人気です。

この日、1周年を迎えた『café七十二候』のお祝いに、子育てを通じて知り合った仲間が駆けつけてくれました。自宅横に建てた囲炉裏小屋でバーベキューパーティーです。「久美子さんが後押ししている」と仲間の声。道雄さんのお尻を叩いて、ゆっくり進んでいきたいと久美子さん。温かく見守ってくれる仲間たちとの心落ち着く時間を夫婦で楽しみました。

道雄さんは趣味で雅楽会に所属しており、龍笛を担当しています。この日、松本市内の玄向寺で開かれた雅楽の演奏会には久美子さんも鑑賞に。日本古来の行事は季節の移ろいと深く関係、そこで演奏されてきたのが雅楽です。七十二侯を大切にする道雄さんは昔からの音楽が伝承され、それを習っていることが楽しいそうです。

楽園通信

High-Five COFFEE STAND

道雄さんが、和のスイーツに合うコーヒー豆をブレンドしてもらったコーヒースタンドです。
営業日はSNSやホームページでご確認ください。

電話番号:0263-87-4574
営業時間:午前10時~午後7時
不定休

楽園通信

cafe七十二候

尾崎さんご夫婦が営む自宅カフェ。
友達の家に来たような居心地の良さです。

電話番号:090-8582-5989
問い合わせ時間:午前8時30分~午後7時

営業時間:午前9時~午前11時30分
     午後2時~午後7時
定休日:月・木曜(祝日の場合は営業)

オリジナルブレンド珈琲 500円
気まぐれおやつプレート(土日祝 限定) 800円~