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2024年1月27日睦月の肆

茨城・土浦市
~カラフル!湖畔のラーメン店~

今回の舞台は、茨城県土浦市。中学校の先生を早期退職して霞ヶ浦の湖畔に移住し、ラーメン店『カフェと迷ってラーメン屋』を開いた柴沼政寛さん(56歳)と妻の律子さん(55歳)が主人公です。
政寛さんは、教師を目指して進学した大学で、律子さんと出会い4年生のときにお付き合いを始めました。卒業後は、政寛さんが技術と数学、律子さんは国語の教師となり、茨城県内の公立中学校に赴任。ほどなく結婚し2人の子供を育てながら、充実した教員生活を送っていました。しかし、政寛さんは管理職に就き、担任を外れて生徒たちと直接、関われなくなったことで将来を模索します。そして「どうせなら自分が好きなことをやりたい!」と新たな人生を考えるように。その一つは、教員時代は多忙で乗れなかった趣味のサイクリングを再開すること。もう一つが、大好物で家族にもよく振る舞っていたラーメンを作ることでした。この2つを同時に叶えられる場所として夫婦で選んだのが霞ヶ浦を一望できる土浦市。日本有数のサイクリングロードがあることが決め手でした。そして政寛さんと律子さんは、教師を早期退職して土浦市に移住。2020年に、『カフェと迷ってラーメン屋』をオープンしました。
お店の看板メニューは「六色の野菜のつけ麺」。カラフルな六色の麺は自家製で、6種類の乾燥させた野菜のパウダーを生地に混ぜ込んでいます。実は政寛さん、幼少の頃からクレヨンや色鉛筆など色の付いたものが好きで、教師時代も左右で色違いの靴を履くほどのカラフル好き!また六色のつけ麵に欠かせないのが、チャーシューとレンコン。食材は地元の生産者に直談判して仕入れるなど、政寛さんのこだわりが詰まっています。
教師の道からラーメンの世界に転身し、第二の人生を謳歌する政寛さんと律子さん。地域の皆さんや生産者、元生徒たちとの温かい交流を紹介します。

『カフェと迷ってラーメン屋』の看板メニューは、「六色の野菜のつけ麺」。色が綺麗で花火みたいだとお客様から人気です。この麺は、すべて自家製で、緑色の麺はホウレン草、紫はムラサキイモなど、それぞれ乾燥させた野菜のパウダーを生地に混ぜ込んで作っています。また、製麵作業は一色ずつそれぞれ作っていくしかないので、朝5時に始めても、6色全部終わるころには10時近くになってしまう、とても大変な作業です。

この日、お2人は、六色麵には欠かせない食材、レンコンの仕入れに向かいました。使っている市川蓮根のレンコンは、土浦市のコンテストで2年連続グランプリを受賞した優れもの。この日は仕入れの前に、収穫のお手伝いをしました。泥の中のレンコンを恐る恐る手さぐりで掘り出すと、見事なレンコンをゲット!「足場もスゴイし大変な仕事だなと思いました」と語る律子さん。生産者の苦労があってこその美味しいレンコンなんですね。

定休日。政寛さんと律子さんがやって来たのは「つくば霞ケ浦りんりんロード」。これまで、お2人は、全国20か所以上のサイクリングコースを走ってきました。中でも、この湖畔のサイクリングロードを気に入り、土浦市に移住を決めました。道中のお気に入りの場所につくと、ここでお昼休憩に。自転車に乗るときは必ず持参するという律子さんが作った塩昆布チーズおにぎりを一緒に味わいます。

この日、大阪に住んでいる長女の茜さんと孫の綺世くんが遊びに来てくれました。初孫の綺世くんにデレデレな律子さん。その一方で、政寛さんはキッチンでラーメンの試作中です。これまでも、独創的なラーメンを考案しては家族にふるまってきました。せっかく茜さんが来てくれたので、試作品にチャレンジ。出来上がったのは…なんとココアでチョコレート風味にしたつけ麺!試食した茜さんからは「意外とおいしい」と褒めてもらいました。政寛さん、良かったですね!

楽園通信

市川蓮根

『カフェと迷ってラーメン屋』には欠かせないトッピング、レンコンを栽培し直営店でも販売しています。

営業時間 午前10時~午後4時
定休日 火・土曜
購入については、HPまたはSNSをご確認ください。

楽園通信

カフェと迷ってラーメン屋

政寛さんと律子さんが営むラーメン屋さんです。
お店の一番人気「六色の野菜のつけ麺」の他、白醤油ラーメンなども味わうことができます。

営業時間 午前11時~午後2時30分
     午後6時~午後8時30分
(※木・日曜は昼の部のみ)
定休日 月曜
六色の野菜のつけ麺 1,000円(※全国発送も可)
詳細はSNSをご確認ください。