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2024年1月20日睦月の参

神奈川・小田原市
~都心から90分 単身農業ライフ~

舞台は神奈川県小田原市。自然豊かな場所で暮らしたいと東京から移住し、ミカン栽培などの農業を始めた細谷豊明さん(48歳)と妻の麻衣子さん(47歳)が主人公です。
北海道苫小牧市出身の豊明さんは、イギリス留学を経て22歳で上京。海外旅行ガイドブックの出版社に就職しました。その後、40歳でフリーランスになり、ホームページの制作及びウェブライターをしていましたが、仕事に追われる中、東京を離れ自然豊かな場所で暮らしたいと移住先を探し始めます。条件は「自然が豊かで海の幸が美味しくて、東京から近いこと」。そこで移住先に決めたのが神奈川県小田原市。豊明さんは「移住したら地域に密着した仕事がしたい」と、小田原のハローワークで “農業研修生募集”の求人を見つけ応募、採用が決まります。こうしてハローワークを訪ねてから僅か3週間後、豊明さんは小田原市に移住。果樹農家で2年間学び、2022年4月に農家として独り立ちしたのです。育てているのは梅、キウイ、ミカン。更に農業仲間と小田原の新しい名産品にしたいと里芋の栽培も始め忙しい毎日です。
妻・麻衣子さんは、定期的に小田原を訪れ収穫などを手伝っていますが、医療関係の仕事をしているため普段は東京都新宿区の自宅で暮らしています。今は互いのやりたいことを尊重し別居生活ですが、いずれは麻衣子さんも小田原で暮らす予定です。
ウェブライターから転身、小田原に単身移住し農業を始めた豊明さんの日常と、応援し支えてくれる麻衣子さんの姿。そして、小田原の農業を共に考える仲間たちとの交流を通し、東京近県で叶えた40代の新たな人生を紹介します。

小田原市の名産品にしたいと休耕田を借り栽培を始めた里芋。ブランド化を目指し「北条太郎」と名付けました。農業仲間の青木さんとトラクターで掘り起こし、1つずつ手で分けていきます。収穫作業の様子を見に来たのは、この辺りの前自治会長。休耕田を最初に貸してくれた方です。「里芋の葉でこの地域を埋め尽くしたい!」という豊明さんの言葉に心動かされたそうです。いずれは「北条太郎」を全国販売しようと、豊明さんたちは日々奮闘中です!

移住して5年。豊明さんは自身の移住経験を生かし、移住者促進のお手伝いをしています。この日は市の担当者と打ち合わせ。豊明さんは、暮らしている地域の魅力を発信したいと、みかんの収穫体験を企画し、その様子を市の担当者が取材します。「農業で小田原の魅力を発信したい!」豊明さんの新しい目標ができました。

みかんの収穫体験の日。麻衣子さんも東京から手伝いに駆けつけました。今回は初開催なので友人知人10人程が参加してくれました。みなさん収穫を楽しみながら、勿論、味見です。「美味しい!甘い!」と満面の笑顔。初の収穫体験は大成功です!取材に来た市の担当者は、この日の様子をウェブ記事で下曽我地区のみかん農家の一コマとして紹介する予定だそうです。

この日は、行きつけの寿司屋で酒盛りです。移住と農業の先輩である渡邊さんと、収穫を手伝ってもらっている地元の鳥居さん。お2人に豊明さんの印象を聞いてみると、「豊明さんは、ビジョンがしっかりしている」「移住者は貴重なので大切にしたい」と答えてが返ってきました。小田原にすっかり馴染んだ豊明さん、農業の輪が広がっています!

楽園通信

小田原市役所 企画部 企画政策課 移住定住係

豊明さんのように、小田原での暮らしに興味を持たれた方は、
「オダワラボ」で検索してみてください。
移住定住に関する様々な情報が掲載されています。