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2024年1月13日睦月の弐

長野・長野市
~森の中 アダムさんの古民家宿~

舞台は長野市七二会(なにあい)地区。大切な思い出が詰まった古民家をよみがえらせ、一棟貸し切りの宿『森の古民家 あだむさんち』を始めた陶芸家のアダム スミスさん(52歳)と妻の陽子さん(52歳)が主人公です。
イギリス南西部の町トットネスの陶芸工房で働いていたアダムさん。語学留学で渡英中だった東京都出身の陽子さんと付き合い始め、お二人が23歳の時に日本で結婚しました。アダムさんは愛知県豊田市の工房で4年間、陶芸を学びます。生活のために夫婦で英会話教室を営みながら日本各地を旅する中、アダムさんは北アルプスの絶景に心を奪われます。そして24年前、長野市の七二会地区に移住し、アダムさんは陶芸家に。2人の子供が生まれ、地域に溶け込もうと働く日々。そんな夫婦に温かく手を差し伸べてくれたのが、お向かいに暮らす“おじいちゃん”、朝日茂さんでした。茂さんはアダムさん夫婦を助け、子供たちを孫のように可愛がってくれましたが、84歳で他界します。茂さんの暮らした家を壊すという話が持ち上がった時に「思い出が詰まったこの家がなくなるのは寂しい」とアダムさんは購入を決意。コツコツと自分の手でリフォームし、七二会地区の素晴らしさを皆さんに知って欲しいと2018年、一棟貸し切りの宿『森の古民家 あだむさんち』を開きました。
異国の地で北アルプスの絶景に魅せられたアダムさん。そんなアダムさんを支える陽子さんと家族の日常や、宿泊客、地域の方との温かい交流を紹介します。

アダムさんと陽子さんは、お世話になっている吉原さんご夫婦の畑に収穫のお手伝いです。七二会地区で力を注いでいる「ソルガム」というイネ科の穀物を収穫。宿の メニューにも使われています。アダムさんも栽培に挑戦しているのですが、今年はうまくいかなかったそうで、吉原さんから栽培のコツを教わります。移住当初から気にかけてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。

この日の宿のお客様は、名古屋からお越しの淺川さんご家族。夕食付きのプランでお泊りです。夕食はソルガムを使ったハンバーガーや自家製野菜をたくさん使った料理。ソルガムはお肉にそっくりと評判です。ご家族は古民家でゆったりした時間とおいしい食事を楽しみました。翌朝、アダムさんのお気に入りの景色を見に散歩へ。七二会の豊かな自然を紹介することで、この地域のファンを増やしていっています!

この日訪ねてきたのは、茂さんの娘・櫻井由美子さんと夫の慎一さん。宿として生まれ変わった実家を初めて拝見します。くつろぎスペースになった土蔵や茂さんの指定席があった居間も面影を残しつつ、丁寧にリフォームされています。蘇った実家を見て、由美子さんも涙を浮かべ喜んでくれました。茂さんの住んでいた古民家が第二の人生を歩み始めます!

この日は家族そろっての夕食です。アダムさん特製の手作りピザが食卓に並びました。七二会で育った長男・理貴さんと長女・星良さん。宿を始めた両親については「出身地じゃないのに長野の良さを伝えている。そんな姿が楽しそう!」と話してくれました。DIYを手伝う理貴さんと犬の散歩を手伝う星良さん。アダムさんと陽子さんとともに、七二会が心のふるさとになっています!

楽園通信

森の古民家 あだむさんち

四季折々の自然が楽しめる一棟貸し切りの宿です。
最大9人まで泊まることができます。
食事つきのプラン、またはアダムさんの器を使った自炊を選べます。

自然を感じながらゆったりとした時間を過ごしたり、陶芸やスコーン作りの体験など、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください!

詳細は「森の古民家 あだむさんち」で検索をしてください。

素泊まり 1人6,000円(6人~)
陶芸体験 1人5,000円
スコーン作り体験 1人5,000円
※体験は宿泊者のみ