兵庫・高砂市
~手のひらの大自然 夫婦の盆栽~
舞台は兵庫県高砂市。サウンドエンジニアから転身し、盆栽職人になった長谷川哲也さん(57歳)と、妻の美佳さん(56歳)が主人公です。
兵庫県加古川市出身の哲也さんは高校卒業後、大好きな音楽の道を志し上京。音響関係の会社に就職し、松任谷由実さんのコンサートツアーで舞台演出に携わるなど、サウンドエンジニアとして活躍の場を広げていました。一方、東京都出身の美佳さんは大学卒業後、国内大手航空会社に就職。28歳で退職した後は、イベントなどの司会者として活躍していました。そんな2人の出会いは40代、飲み仲間の紹介で知り合い、お付き合いを始めました。
しかし、哲也さんが50歳の時に狭心症を患い、故郷の加古川市に戻ったことで遠距離恋愛が始まります。哲也さんが盆栽と出会ったのはそんな時でした。盆栽づくりに舞台芸術と同様の面白さを感じるようになった哲也さんは、「若い世代や子どもたちにも手軽に楽しめる盆栽教室をやってみたい」と新たな夢も見つけます。そんな哲也さんの手助けがしたいと、美佳さんも結婚を決意。2022年に2人は高砂市に移住して、盆栽園と盆栽教室を始めました。
盆栽づくりを楽しみながら、新しい夢にチャレンジしている哲也さんと美佳さん。そして、2人を応援してくれている高砂市のみなさんとの笑いの絶えない、心温まる日常を紹介します。
この日は、盆栽教室の日。先生は盆栽職人の哲也さんと美佳さん、生徒は奥村千賀子さんと、小学3年生の田中花和さんです。半年ほど前から通い始めた花和さんは、哲也さんが「筋が良い!」と太鼓判を押すほどの腕前、展覧会に盆栽を出展したこともあるんです。個性的で、とっても可愛らしい花和さんの作品。難しいイメージがある盆栽ですが、基本的なことを学べば、若い世代でも楽しめちゃうんですね!
去年の6月から、美佳さんが鹿嶋神社の参道にある空き店舗を利用して始めた『松カフェ』。松の葉をブレンドしたコーヒーやお茶、松のパウダーが入ったクッキーが店内でも楽しめます。まだ不慣れで、お客さんを待たせてしまうこともあるけれど…、オリジナルのコーヒーやクッキーは大好評。のんびりくつろぎながら、楽しんでいただけました。
尊敬している師匠・野原修さんの下で、3年間修業した哲也さんの盆栽は、伝統的な技法を受け継いだ本格的なものばかり。中でも力を入れているのが、若い世代や子どもたちでも手軽に楽しめる手のひらサイズの盆栽です。一方、美佳さんの作る盆栽には、ローズマリーをダブルハート型にしたりと、個性的な作品があります。
盆栽づくりや盆栽教室、『松カフェ』と毎日、大忙しの哲也さんと美佳さんですが、高砂市に移住してから、自宅の近くにある鹿嶋神社への参拝を欠かさず続けています。
「一願成就」の神様にお願いしている大きな夢は「盆栽教室の生徒を3000人に増やすこと!」なんです。小さな盆栽の持つ夢は無限大。そして2人の夢も無限大です!これからも地元の皆さんと一緒に、夢を広げていきましょう!
地徳小屋~鹿島柏修園~
長谷川さんご夫婦が営む盆栽園。
作品作りや展示会などで、お休みすることもあるので、
ご来園の際は、
「亀次郎商店 地徳小屋」ホームページをご確認ください。
【盆栽園】
定休日 火・水・木曜
営業時間 午後1時~午後5時(※午前中は盆栽教室となります)
【盆栽教室】
2時間 料金4,000円~ 教室によって料金が異なります。
※詳細は、「亀次郎商店 地徳小屋」ホームページをご覧ください。
松カフェ~亀次郎商店・参道店~
長谷川さんご夫婦が営むカフェ。
お休みすることもあるので、ご来店の際は、
「亀次郎商店 地徳小屋」ホームページをご確認ください。
営業時間 午前11時~午後4時
松葉珈琲 400円
松葉珈琲・松葉クッキー付き 500円
亀次郎珈琲(カフェインレス)ホット 300円
松葉茶 250円
松カフェギフト 4,500円
松葉香 価格未定(4月下旬発売予定)
※詳細は、「亀次郎商店 地徳小屋」ホームページをご覧ください。
※インターネットでのご購入の方は、
神姫バス公式ECサイト「Local Prime(ローカルプライム)」を
ご覧ください。