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2023年10月28日神無月の肆

新潟・魚沼市
~天日の恵み はざかけ米~

日本有数のコメどころである新潟・魚沼市に単身移住し、稲作を始めた西村暁良さん(57歳)と支える妻の晶子さん(50歳)が主人公です。
岐阜県出身の暁良さんは東京で製薬会社に就職し新薬の開発を担当。40代で職場で出会った晶子さんと結婚しました。50歳のとき、英会話を学び始めた暁良さん。そこで出会った外国人講師が、自分より日本の自然や文化について詳しいことにショックを受けます。そして、「四季がはっきりした日本ならではの暮らしを経験してみたい」という思いを抱くようになり、退職を決意。晶子さんへ伝えると、新たなチャレンジを応援してくれました。それから地域おこし協力隊の相談会で魚沼市の福山新田地区を紹介され、30年近いサラリーマン人生から卒業します。晶子さんは仕事があるため、魚沼市に単身移住した暁良さん。地域おこし協力隊として、後継者のいない田んぼを引き継ぎ、稲作を始めました。そして3年間の任期終了後、独立してコメ農家に。念願の四季を感じる田舎暮らしを始めました。
現在は愛犬のタローと暮らす暁良さん。2週に一度は晶子さんがやってきて、稲作の手伝いをしてくれます。
暁良さんが最も手間暇かけているのは「はざかけ米」と呼ばれる米。機械で乾燥させるのではなく、太陽と風の力でゆっくりと乾燥させる昔ながらのやり方です。そんなはざかけ米作りに奮闘する暁良さんの姿や、福山新田でのご夫婦の暮らし、地域の方々との交流をご紹介します。

暁良さんは、愛犬のタローと暮らしています。この日のお昼ご飯は、自分の畑で採れたナスやトマトを入れたインスタントラーメンと、自慢のご飯を付けたラーメンライス。まずは、ご飯から口に運びます。「1人の時は貧相な食事の方が、夫婦2人で食べるときが豪華に感じられていい」という暁良さん。晶子さんが来る週末が待ち遠しくなる、お昼でした。

3年前、晴れてコメ農家となり、念願の田舎暮らしを始めた暁良さん。自宅付近では、季節の花「オオシラヒゲソウ」が彩ります。秋には虫が鳴き、雪の夜は静寂が訪れ、そして春には雪解け水をたたえた田んぼがきらめく…。魚沼での暮らしは四季とともにあります。季節の移り変わりを感じながら暮らすことが、暁良さんにとって、この上ない贅沢なんです。

この日、『にしむら農園』に、一年で一番忙しい日がやってきました。はざかけ米の刈り取りです。一日で刈り取った全ての稲を、はざかけします。やってきたのは西村さんの師匠・佐藤文作さん。稲束を作る作業に苦戦する若者を指導します。そして、何より大変なのが「はざかけ」の作業。稲束をぽーんと投げて…受け取って…この連携プレーが大切です。師匠を先頭に、みんなで協力しながら働いて、夕方には立派なはざかけが出来上がりました。

はざかけの翌日、暁良さんと晶子さんの姿は、自宅の畑にありました。野菜を収穫し、2人で夕食を作ります。暁良さんの作る野菜は晶子さんにも大好評。この日のメニューは2色のピーマンを使った特製チンジャオルースーに、ゴーヤの炒め物などとっても豪華。炊き立ての新米とともに頂きます。暁良さんが丹精込めて育てた新米を食べた晶子さんは「甘くて美味しい」と顔をほころばせました。

楽園通信

にしむら農園

暁良さんのお米は、通販のみで取り扱っています。数量が限られますのでご注意ください。

HPよりお問い合わせください。
※今年のはざかけ米の販売は終了しました