静岡・三ヶ日町
~みかんの花咲く 農家民宿~

舞台は静岡県浜松市三ヶ日町。この町に惹かれてミカン農家を継ぎ、子育てしながら農家民宿カフェを始めた久米ゆきさん(38歳)と夫の健太さん(39歳)が主人公です。
広島県出身のゆきさんは、大阪の大学で健太さんと出会い、お付き合いが始まります。健太さんの故郷・三ヶ日町を訪れ、町の魅力に感動。この町を新たな人生の舞台にしたいと29歳で結婚、息子の樹君が誕生します。そしてミカンを大切に育てる“じぃじ”こと義祖父の実さんの姿に感激。ミカン作りを教わるも4年前、実さんは98歳で旅立ちました。「“じぃじのミカン”を広めたい!さらに子育てしながら町を元気にしたい!」と、ゆきさんはママ友たちに相談。みんなで働ける場所を作ろうと、空き家だった健太さんの実家を改装し、2020年『農家民宿カフェ ココリン』をオープンしました。
活動的なゆきさんですが、25歳の時に膠原病を発症、しばらくは車いすの生活が続きました。そのとき食べ物への意識を変えたことで体調が回復したことから、カフェの食事メニューにもこだわり、“じぃじのミカン”も一役を担っています。
三ヶ日町に魅せられ“じぃじ”のミカン愛を受け継ぎながら町を盛り上げたいと奮闘するゆきさん。そんな彼女を支え応援する健太さんとココリンズの仲間たち、地元の人たちとの温かい交流をご紹介します。



ココリンとは「ここにいていいよ」という、この地方の方言「ここにおりん」から引用。ここで働くスタッフをココリンズと呼び、ほとんどがママ友です。子育てしながら一緒に働こう!ここにいていいよ!という仲間たち。農家民宿カフェのオープンに向け、部屋の改装をしたり、じぃじの畑で収穫したミカンを使って加工品を試作するなど、ママ友たちの遊び心あふれるアイデアが詰まってます。



浜名湖畔でウォータースポーツの体験を行う店に、ゆきさんの姿がありました。
オーナー藤原琢磨さんが湖上でお客さんにレッスンをするため、出張カフェをやらないかと提案。快諾したゆみさんは、店の厨房を借り夏場だけ『ココリン水辺店』を開いていたのです。名物は浜松の地元野菜と三ヶ日牛を使ったハンバーガー。水辺でいただくご当地ハンバーガーは絶品ですよ!



農家民宿のお客様に三ヶ日町の魅力を発信しているゆきさん。摘んだミカンの花でアロマ水を作ったり、かまどで煮炊き体験などを行います。食事は野菜たっぷりの前菜盛り合わせに、かまどで炊いたこの土地に伝わる浜松流の芋煮。来てくれた方に「故郷がもう一つ出来たみたいな感じになってもらえると嬉しい」とゆきさんは語ります。



ゆきさんが半年前に、新たに始めたこと。それは、隣町にあるスーパーマーケットの一角で始めた『いいこパン』です。毎日パンを焼いて販売しますが、お昼によく売れるのが焼き立てのコッペパンに総菜が入った「いいこっぺ」。スーパーから出来立てのお惣菜を調達して挟んでいます。地域のために頑張るゆきさんを、みんなが応援しています!




coco-Rin農家民宿
農家民宿カフェ coco-Rin
久米ゆきさんとママ友達が営む農家民宿カフェです。
体に優しい食事は地元野菜がたっぷり。
体験メニューは季節ごとに変わります。
カフェはこれからの季節、浜名湖畔「coco-Rin水辺店」がおすすめです。
詳しくはお店のSNSをご覧ください。
電話番号:0120-747-175
お問い合わせ時間:午前10時~午後5時
定休日:不定休
【1泊2食付き】
大人 14,000円
【coco-Rin 水辺店】
いいこバーガー 1,100円~