これまでの放送

  • 年別にみる
  • 地域別にみる
2023年4月15日卯月の参

静岡・富士宮市
~走れキッチンカー!青空ピザ~

舞台は静岡県富士宮市。神奈川県から移住し、青い象がマスコットのキッチントレーラーで『朝霧高原あおぞらピッツァ』を始めた大塚祐介さん(47歳)と妻の昌美さん(48歳)が主人公です。
神奈川県出身の祐介さんは大学生の時、パラグライダーサークルに所属。そこで出会ったのが別の大学のサークルにいた昌美さんでした。当時は会話も無かった2人でしたが、社会人になって〝運命の再会〟を果たします。その場所は富士宮市のパラグライダー場…ともにアウトドア好きだったことから意気投合し2005年に結婚、東京で暮らし始めました。大手IT企業のマーケティング部門でバリバリ働いていた祐介さんでしたが、いつしか仕事に追われる日々が続くように。元々田舎暮らしに憧れを持っていた祐介さんは結婚11年目に長男・椋太くんを授かったことをきっかけに一念発起。自然の中で子どもをのびのびと育てたいと思い出の地・富士宮への移住を決意します。そんな祐介さんが新天地での仕事に選んだのがピザ販売でした。
昔からピザが大好きで食べ歩きが趣味だったという祐介さん。ピザ専門店で住み込みの修行をし、2018年に念願の富士宮市へ移住。移動式のピザ店『あおぞらピッツァ』をオープンさせたのです。
『あおぞらピッツァ』のキッチントレーラーには本格的な薪窯が積まれています。注文を受けてから生地を伸ばすピザが焼き上がるまで、400度の高温でわずか1分半ほど!10種類のメニューは富士宮市の特産品・ニジマスや、地元の工房のチーズを使ったピザなど、地域の食材にこだわっています。
雄大な富士山の景色を愛でながらキッチントレーラーでピザを焼く祐介さん。そんな祐介さんを明るく支える家族や、地域の方との交流を紹介します。

『あおぞらピッツァ』の営業は基本、金・土・日曜の3日間。富士山は日々、刻一刻とそして見る場所によっても表情が変わります。日々車を走らせ、変化を楽しみながら店を開けるのが、キッチントレーラーの良いところです。

この日、祐介さんは地元のチーズ工房に仕入れに向かいました。お目当ては、“幻のチーズ”ともいわれるブッラータ。中に生クリームが入っています。祐介さんが惚れ込んだ若きチーズ職人の髙木さんにブッラータを作れないかと提案。『あおぞらピッツァ』では、このチーズを別添えで提供しています。食べる直前にアツアツのピザに乗せチーズを割れば、クリーミーな中身がとろけ出します。

この日、『あおぞらピッツァ』に子どもたちが集まりました。祐介さんが作っていたのは、地元の子どもたちが味わえるチョコレートを包んだ即席おやつピザ。「今のお店があるのは地域の方のおかげ」と感謝する祐介さんの地元への恩返し。さらに地元の小学校でピザ焼き体験の課外授業を行うなど、祐介さんはちょっとした地元の有名人なんです!

この日、大塚さん一家は、移住の原点でもあるプライベートキャンプ場にやってきました。会社員時代から朝霧高原に通っていたご夫婦は、およそ400坪の土地を購入し切り開いてきました。「やめればよかったと思ったことはない!」と言い切る祐介さん。今が幸せと思える瞬間です。

楽園通信

朝霧高原あおぞらピッツァ

祐介さんが営む移動式のピザ店です。
メニューは富士宮市の食材を使ったものから定番のマルゲリータなど全部で10種類あります。

電話:080-9528-5726(事前予約も可能)
営業日時:金・土・日曜と月曜祝日の営業(年末年始、GW、お盆は変更あり)
移動販売のため、営業場所や時間はHP・SNSをご確認ください。
七富ブッラータ 2,000円/税込(※毎週3個限定)
赤みニジマスの燻製 1,600円/税込
富士山なめことひらたけ4種のキノコ 1,500円/税込