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2023年2月25日如月の四

石川・金沢市
~図書室のある焼き芋屋さん~

東京都から金沢市に移住し、自宅で『図書室のある焼き芋屋 ハレオトコ』を開いた金岩宏二さん(77歳)と妻の山木美恵子さん(63歳)が主人公です。
金沢市生まれの宏二さんと富山市生まれの美恵子さんは、東京で別々の出版社に就職。美恵子さんは“ハレオトコ”の異名を持ち、全国各地をまわる凄腕営業マンだった宏二さんと仕事を通じて知り合います。次第に惹かれあいパートナーになったお2人。翌年、長女・麻子さんが生まれ、その後も本の仕事に邁進してきました。しかし、60代が近づくと、美恵子さんの中で「このまま東京で暮らしていけるのか」という不安が募ります。そして、第2の人生を考えた時、「地方で小商いをしながら、地域の方と関わりを持って暮らしたい」と思い立ちます。小商いに焼き芋屋さんを選んだ理由は、元手が少なく調理に手間がかからないこと。そして、長女・麻子さんとの忘れられない思い出があったからでした。美恵子さんの希望を聞いた宏二さんは、初めは戸惑いましたが「やってみよう!」と興味がわいたそうです。お2人は移住先を宏二さんの故郷・金沢に決め、空き家だった住宅を購入し改装。さらに、これまで集めた1500冊ほどの蔵書を置く図書室を作り、地域の交流の場として開放することを決めました。こうして、去年11月『図書室がある焼き芋屋 ハレオトコ』をオープンしました。
「小商いをしながら、地域に根ざして人々と接点を持ち続けたい」その思いから開いたお店には、世代を問わず多くのお客さんが訪れます。来る人みんなに優しく温かい心で接する宏二さんと美恵子さん。そんなお2人と応援してくれる家族、地域の方との交流を紹介します。

『ハレオトコ』の焼き芋はとろけんばかり。ねっとり、濃厚な甘さが特徴です。サイズは5種類から選べます。一番小さい焼き芋は、こぶし半分くらいのサイズで可愛いイラストのシールが目印です。室内にある図書室では、たくさんの蔵書を見ながら、焼き芋や宏二さんが入れるコーヒーを味わうことができます。初めてきたお客さんも「家よりも落ち着く」と大満足の様子です。

営業日の朝。焼き芋専用オーブンの火入れから、宏二さんの一日が始まります。サツマイモの準備は、美恵子さんの担当。この日は、ポッテリーナというブランドのサツマイモを使いました。焼き芋が完成するまで、イラストが得意な美恵子さんが、“ハレオトコ”こと宏二さんの看板を描きます。新たに冬バージョンのイラストが完成し、お店の前に飾る宏二さんもうれしそうです。オーブンで焼いていた焼き芋も完成し、本日も『ハレオトコ』オープンです!

開店してしばらくすると、小さな常連さんがいらっしゃいました。おいしい焼き芋と優しいお2人の大ファンで、通ってくれています。そして、お隣さんも来店してくれました。お目当ては、焼き芋ポタージュ。焼き芋の素材の甘さが引き立つ一品です。ポタージュができあがるまでは、図書室でゆっくりとした時間を過ごします。焼き芋と本を通じて地域の人々と接していく…美恵子さんの抱いていた夢が実現しました。

定休日。カフェめぐりが好きなお2人は、サツマイモの仕入れ先、農家の堀江さんが手掛けるカフェに行きました。本日の特製スイーツは、2種類のサツマイモクリームを使ったロールケーキ。クリームは甘さ控えめでとっても濃厚です。堀江さんご夫婦とのお付き合いは、共通の知人がいたことから始まりました。焼き芋屋さんを始めようとするお2人に、堀江さんが「自慢のサツマイモを使って!」と売り込んでくれたのです。まさに、お芋が結んだ“芋づる式のご縁”たくさん広がっています!

楽園通信

syama

主人公が使うサツマイモの仕入先「Vegefarm空風」が営むカフェです。

毎月数日のみの営業となっており、
不定期のため、SNSにて詳細をご確認ください。

図書室のある焼き芋屋 ハレオトコ

ねっとりとした食感で、濃厚な甘さが特徴の焼き芋が買えます。
焼き芋の甘さを生かした焼き芋ポタージュは、
数に限りがありますのでご注意を!

焼き芋 100円~
焼き芋ポタージュ 550円
※イートイン・テイクアウト共通のお値段です

営業時間 午前10時~午後5時
定休日 月、火、金曜