
山梨・芦川町
~ふるさとの原風景 農家民宿~

山梨県笛吹市芦川町に移住し、『農家体験民宿 アシガワ・デ・クラッソ』を開いた山本亜紀さん(54歳)と夫の真さん(56歳)が主人公です。
東京生まれの亜紀さんは大学を卒業後、情報処理やマーケティングなどの会社でキャリアを積み、38歳の時に都内でコンサルティング会社を起業しました。都会の生活しか知らなかった亜紀さんは、仕事を通じて芦川町の農業体験プログラムに関わり、田舎暮らしに魅力を感じるように。そして43歳の時、この体験プログラムに参加していた、秋田県出身で環境保全に取り組む団体に勤務する真さんと出会います。お2人は大好きな芦川町に移住し結婚。できるだけ農薬を使わない野菜作りや、地元のおじいちゃんおばあちゃんとの交流など、のどかな田舎暮らしを楽しんでいました。そんなある日のこと、芦川町で売りに出されていた古民家を見つけ「この古民家で、地域外の人にも田舎暮らしを体験してもらいたい」と思うように。こうして亜紀さんと真さんは古民家を購入。1か月かけて改装し、2017年『農家体験民宿 アシガワ・デ・クラッソ』を開きました。
豊かな自然と懐かしい原風景に囲まれた芦川町に移住し、農家体験民宿を始めた亜紀さんと真さんの夢は“芦川を日本一のふるさと”にすること。そんなお2人の頑張りすぎないスローライフと、地元の人々との心温まる交流を紹介します。



この日の宿泊客は、神奈川県在住の吉野さんご家族です。農家体験では、完熟して甘味たっぷりのトマトやスイカなど、色とりどりの野菜を収穫しました。そして、夕食の調理担当は、「アシガワ・デ・クラッソ」の料理長・真さんです。収穫した野菜のマリネや鶏肉の赤ワイン煮など本格的な料理に、みんな「美味しい!」と笑顔になりました。



翌朝は、亜紀さんの案内で芦川の町をお散歩です。「火の見やぐら」や小川など、懐かしい日本の原風景を満喫した後は、収穫したスイカで腹ごなし。吉野さんご家族は、「田舎暮らしを楽しめました!」と大満足です。



芦川のみなさんは、亜紀さんと真さんを、いつでも家族のように出迎えてくれます。小林たつ子さんは、畑で一緒に収穫したかぼちゃの煮物や、田舎料理の地菜漬けなど、テーブルいっぱいの手料理でもてなしてくれました。たつ子さんの優しさに、心もお腹も満たされたご夫婦です。



亜紀さんと真さんが発起人となって始めた『芦川町の古民家再生プロジェクト』。この日は、山梨県立大学の学生たちが、地元のベテラン大工さんの指導を受けながら改装作業に汗を流しました。来年には、きれいになった古民家で、カフェやサロンを開く予定なんだとか。芦川をもっともっと元気にするため、みんな頑張っています!




農家体験民宿 アシガワ・デ・クラッソ
亜紀さんと真さんが営む民宿。現在は1日1組限定です。
農家体験をしなくても宿泊可能です。散歩などの要望、予約はホームページからお問い合わせください。
ホームページは、「農家体験民宿 アシガワ・デ・クラッソ」から検索をお願いします。
1泊2食付き
大人 11,000円
小学生 7,700円
※宿泊定員は9名までです。