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2022年6月11日水無月の弐

栃木・大田原市
~15代目米農家の体験民宿~

舞台は栃木県大田原市。米農家の15代目を継ぎ、農家民宿『momo farm(ももファーム)』を始めた西岡智子さん(46歳)と支える夫の裕次さん(51歳)が主人公です。
大田原市の農家で四姉妹の長女として生まれた智子さん。東京農業大学・短期大学部を卒業後、専門学校で学び養護教諭となりました。24歳の時に学生時代に知り合った裕次さんと結婚し、子どもが生まれると仕事を辞め子育てと家事に専念します。当時は裕次さんの仕事の関係で、静岡県で暮していた智子さん。転機は32歳の時、病気とは無縁だった父・光彦さんに癌が見つかったことでした。父の病気を知り智子さんは「米作りを学ぶなら今しかない」と帰郷を決意。実は智子さん、幼い頃から故郷の田園風景が大好きで、いずれは故郷に戻り農業を継ぐことを決めていたのです。そこで子供3人と実家に戻り、父・光彦さんから米作りを学び始めました。田んぼでの光彦さんは病気とは思えないほど元気で、米作りのイロハから、米を作って生きることの意味、心得まで智子さんに伝授。そして5年後、全てを智子さんに託し63歳で亡くなりました。そんな光彦さんが、智子さんに残した最後の言葉は「米作りは女一人でも、できっかんな」。この言葉を胸に智子さんは37歳で米農家15代目を継ぎ、さらに、自分が大好きな田園風景を眺めながら、自分の作った米を食べて欲しいと、2017年に農家民宿『momo farm』をオープンしました。
15代目米農家の傍ら民宿を始め、忙しくも充実した日々を送る智子さんの奮闘ぶりと支える家族の姿、そして『momo farm』に集う仲間たちとの交流を紹介します。

米農家の15代目として約17ヘクタール、5万坪の田んぼを管理している智子さん。父・光彦さんが木材から選び抜いて建てた実家で民宿『momo farm』を始めました。なぜ、『momo farm』なのかというと、長女・桃さん(18歳)の名前を屋号にしたのです。桃さんも高校で農業を勉強し、智子さんの背中を追いかけています。

夫の裕次さんは仕事の関係で平日は単身横浜暮らしですが、休日を利用し田植えなどを手伝っています。2年前に智子さんがプレゼントした田植え機は裕次さんのお気に入り。大学院生の長男・裕登さん(22歳)、大学生の次男・駿さん(20歳)、高校生の長女・桃さんも休みの日には田んぼ仕事を手伝います。また智子さんの末妹・優子さん(39歳)は、大田原市内で洋菓子店を営んでおり、ケーキなどの生菓子や智子さんの育てた米を使った焼き菓子も販売しています。家族みんなが、それぞれの出来ることで智子さんを支えています。

智子さん、トラクターで出勤です。この日は、田んぼの土を砕いてならす「代かき」、田植え前の大事な作業になります。田んぼにいる日はトラクターでお昼を食べる智子さん。大好きな田園風景を見ながらの昼食タイムは格別です。

田植えを控えたある日。農家民宿『momo farm』に東京農業大学の女学生2人が宿泊に来ました。2人とも『momo farm』のアットホームさを気に入っての再訪です。夕食は宿泊客も一緒に作り、家族と一緒に食べるのが『momo farm』のスタイル。フキやノビルを使った料理、炊き立てのご飯にみんな箸が止まりません。翌日は家族と一緒に田植えを体験します。智子さんは「田植えの日は、祭りと一緒でワクワクする」と笑顔で話します。

楽園通信

焼きたて焼き菓子工房kabaco

智子さんの一番下の妹・優子さんが営むお店。
智子さんのお米を使った焼き菓子も販売しています。
詳細はホームページをご覧ください。

お米のシューラスク 220円~
お米のフィナンシェビスコッティー 210円
お米のクレープ 550円~ 

電話:0287-47-5764
営業時間:午前9時30分~午後7時
定休日:月曜(祝日の場合は営業) 火曜不定休

momo farm

智子さんの営む農家民宿。
季節ごとの農業体験ができます。
問い合わせは「焼きたて焼き菓子工房kabaco」へお願いします。
お米などの購入は、momo farmホームページをご確認ください。

【1人1泊の料金】
素泊まり 4,800円
朝ご飯付き 6,500円
朝夕ご飯付き 9,500円
農業体験付き 12,000円~

チェックイン:午後4時~
チェックアウト:午前10時(農業体験付きの場合は午後12時)