
群馬・下仁田町
~石は友達 古民家ギャラリー~

舞台は群馬県下仁田町。古民家を改装し、自分で集めた様々な「石」を展示するギャラリーを始めた柚木𣳾夫さん(78歳)と妻の晶子さん(74歳)が主人公です。
神奈川県横浜市生まれの𣳾夫さん。子供の頃は、自分たちで見つけた珍しい石、変わった石で仲間と競い合ったそうです。本格的に石集めにのめりこんだのは20代、日本で石を自然の風景に見立てて鑑賞する「水石」ブームが起きた時。𣳾夫さんが最初に目をひかれたのは「菊花石」と呼ばれる石でした。鉄道車両を製造する会社に勤め、30歳で家が隣だった晶子さんと結婚。2人の子供が生まれました。勤務先では石の愛好会を立ち上げ、休日には仲間と河原や山に出掛けて石集めを楽しみました。定年退職後も仕事を続けた𣳾夫さん、いつしかギャラリーを開きたいと考えるように。そして、田舎暮らしの本を頼りに下仁田町「あぶだ地区」の古民家を借り、5年かけて修復。2020年4月、石の展示館『そのままギャラリー』をオープンしました。
かつての養蚕農家の雰囲気をそのままに、改装して作ったギャラリーには、2階の4部屋と1階の1部屋に子供の頃から集めた石が展示されています。石英や石灰などが混じり表面の模様が花や魚、鳥に見えたりする「紋様石」、形そのものを楽しむ「姿石」など様々なコレクションが並びます。集める石は、“自分が気に入ったかどうか”。また、『そのままギャラリー』には石以外にも、海辺に流れ着いたガラスの欠片「シーグラス」で作った、アート作品も展示しています。
ギャラリーのオープンは毎月1日から10日まで。𣳾夫さんは月の前半を下仁田町で過ごし、後半は横須賀の自宅で過ごします。自宅に戻った時には、夫婦でシーグラス集めに海岸へ。晶子さんもきれいなシーグラスを見つけるとワクワクするそうで、楽しい夫婦の時間を過ごします。
趣味の集大成として開いた『そのままギャラリー』。そこは𣳾夫さんや石仲間にとって、少年の気持ちそのままで過ごせる場所。大好きな趣味を大切に、楽しく暮らす𣳾夫さんの日常と、周囲の方々との交流をご紹介します。



朝の空気を取り入れて、今日も一日が始まります。まずは、ギャラリーに並んだ石にご挨拶。特に気に入ってるのが、こちらの石。手で撫でていると、いいツヤが出るそうです。𣳾夫さんにとって石は友達なんです!


この日は、近所にお住まいのご夫婦がギャラリーにいらっしゃいました。まずは1階のコレクションからご案内します。𣳾夫さんのガイドで、楽しい「石の世界」を満喫していただきました。



元同僚で、石好きの仲間たちと河原へ向かいました。皆さん夢中で、「面白い石」を探します。この日のお宝ナンバーワンは、キツネが跳ねているように見える石。そして、夜は石好きによる石談義。お気に入りの石を肴に飲むお酒がこの上なく美味しいそうです。



『そのままギャラリー』には石以外にシーグラスも展示しています。シーグラスとは波にもまれたガラスの欠片。そのシーグラスで𣳾夫さんが作っているのが、中に明かりを灯すと、幻想的な表情を見せてくれるアート作品です。




GARYU雅流 手回しオルゴール コロコロstudio
ギターのボディ構造を持ったオリジナルのオルゴールを楽しめます。
「あぶだ地区」のお散歩マップも置いています。
電話:080-8737-5769
問い合わせ:午前9時~午後8時
営業時間:午前9時~午後5時
※要予約


そのままギャラリー
𣳾夫さんが集めた“石”を楽しめます。
臨時休業もありますので、お越しの際は、お電話でご確認ください。
電話:090-8030-9421
問い合わせ:午前9時~午後5時
営業日時:毎月1日~10日
午前9時~午後4時