
東京・あきる野市
~仲良し夫婦の手作りカフェ~

豊かな自然が広がる東京都あきる野市。昭和初期の日本家屋を8年かけてDIYしたカフェ『POUND』を開いた岩田衣織さん(49歳)と妻の玲子さんが主人公です。
東京都瑞穂町出身の衣織さんは大学卒業後、旅行雑誌のプロダクションに勤務。中国語が堪能なフリーライターの玲子さんと30歳で結婚。その後、衣織さんも旅関連のフリーライターに転身し、ともに中国へ。のべ5年ほど活動し、長男の出産を機に帰国しました。鳥取県にある玲子さんの実家に滞在する中、将来への夢が芽生えてきたお2人。「自然の多いところで、カフェをやってみたい」。その夢を叶えるため候補地を探す中、衣織さんの心に浮かんだのは故郷の風景でした。「昭和の古い、かわいらしいお家」、そんなイメージにピッタリの日本家屋をあきる野市に見つけ、家族で移住。床や壁、天井などを自分たち好みにDIYし、2018年にカフェ『POUND』をオープンしました。
「自然豊かな場所でカフェをやりたい」と、昭和のかわいらしい家を8年かけて理想のカフェに作り上げた衣織さんと玲子さん。そんなお2人を優しく見守る家族やカフェを応援してくれる常連さんとの温かい交流を紹介します。



カフェの調理は、玲子さんが担当。国内外の飲食店を取材してきた玲子さんならではの料理でお客さんをもてなします。人気のふわふわ玉子とハムの極厚サンドは、パンのもちもちとした食感と、ふわふわ極厚玉子のハーモニーが最高です。ドリンク担当の衣織さんは得意のラテアートでお客さんをもてなします。ひたすら練習したというラテアートには、猫やトラなどのかわいらしい絵が描かれます。



店内に置くアクセサリーやドライフラワーを作る作家さんたちが納品にやってきました。玲子さんが良いなと思ったものを厳選しています。お店で生まれる交流は作家さんたちだけではありません。近所でパン屋さんの開業準備を進めている伊藤さんご夫婦。パリで修行し、フランスの伝統的なパンを作ります。店を始めてから出会った仲間とともに街を盛り上げていきたいお2人です。



夕方。岩田家で夕食の準備が進んでいます。本日のメニューは、あきる野市の名産「のらぼう菜」を使ったお浸しと鶏つくねハンバーグ。長男・郁海さんが学校から帰宅し、家族そろっての夕食です。両親の始めたカフェに対して、「夢なら良いんじゃないか」とクールに応援する郁海さん。息子の成長を実感するお2人でした。ところで、リビングの後ろに柱のようなものが…実はDIY途中の棚。後日、ご夫婦で頑張って完成させました。



休みの日は夫婦共通の趣味を楽しみます。古いモノを集めるのが大好きなお2人は、青梅市にあるいきつけのアンティークショップを訪ねました。古道具に囲まれたジャンクな雰囲気の店内で、隅から隅まで宝探しをします。「これだ!」というものを探し出す時、お2人はとても楽しそうです。そして購入した小物はお店のアクセントになります。




POUND
かわいい店内には玲子さんが育てた植物があり、落ち着く空間が広がっています。ドリンクを飲みながらのんびり過ごすひと時もおすすめです。
ふわふわ玉子とハムの極厚サンド 858円
カフェラテ 605円
電話番号 042-588-5797
営業時間 平日 午前11時30分~午後4時30分
土曜 午前11時30分~午後9時
日曜 午前11時30分~午後6時
定休日 火・水曜 ※臨時休業あり
ラストオーダーはそれぞれ終業の1時間前です。