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2022年4月23日卯月の四

埼玉・鳩山町
~夢育つ あったか家族の農園~

舞台は埼玉県鳩山町。夢だった薪ストーブ付きの一軒家を建て、農業を始めた飯島千春さん(40歳)と紘一さん(43歳)が主人公です。
群馬県出身の千春さん。都内の百貨店でアパレル販売員をしていた時、友人の紹介でライブハウスに勤めていた紘一さんと知り合い、23歳で結婚。紘一さんの地元、神奈川県藤沢市で暮らし始めました。妊娠を機に、紘一さんはビルメンテナンスの会社に就職。2人の息子が成長する中、マイホームの購入を決意します。すると、紘一さんから“薪ストーブのある家を建てたい”との要望が。早速、条件にあう土地を探し始め、偶然訪れたのが鳩山町でした。自然も豊かで目の前に広がる田園風景に魅了され、2015年に家族で移住。千春さんが自宅横の小さな畑で家庭菜園を始めると、ご近所さんから「畑が余っているんだけど使わないか」と提案されました。「せっかくだったら農業をやってみたら?」という紘一さんの言葉に後押しされ、千春さんは本格的に農業を学ぼうと農業大学校に通い、2017年『ちはるふぁーむ』を設立。週末に手伝っていた紘一さんも、千春さんの頑張る姿を見て3年前に会社を退職し、『ちはるふぁーむ』に合流しました。移住して7年。薪ストーブのある我が家で農業を勤しむ飯島さんご夫婦と、新たな暮らしを満喫する子供たち、そして応援してくれる仲間との温かい交流を紹介します。

耕し手のいない畑を数カ所借りて、野菜を栽培している千春さん。この時期は、鍋に大活躍の長ネギや、太くて甘味が強い西洋ネギ「リーキ」を育てています。野菜だけでなく、食べられる花の栽培も始めました。サラダの彩りとしても使えるようにと、さまざまなことにチャレンジをしている千春さんです。

夫婦だけでネギの苗植えをするは大変な作業です。そんなとき、長男の千尋さん(16歳)と次男の千景さん(13歳)も率先して手伝ってくれます。最近ではどんな作業も手際よく、先々の工程を進んで作業してくれる力強い助っ人。サラリーマン時代にはなかった家族との貴重な時間は、農家になった一番の収穫でもあります。家族4人でおいしい野菜を育てる『ちはるふぁーむ』です。

この日、ご夫婦が伺ったのは、ときがわ町にあるパン屋さん。お店の一角で収穫した野菜を販売させていただき、さらにパンの食材としてマリネした「リーキ」はサンドイッチやキッシュに。地元の飲食店でも、グラタンやサラダの食材に『ちはるふぁーむ』の野菜が使われています。鳩山町に移住してから出会い、温かく見守ってくれている仲間たちの存在に心から感謝しているお2人です。

ネギが苦手な千景くんに「少しでも食べてもらいたい」と、毎回工夫をしながらネギ料理を作っている千春さん。この日の夕食は、玉ねぎの代わりに細かく刻んだ長ネギをふんだんに使ったキーマカレー。「ネギの味がなくておいしい!」と完食してくれました。夕食後の楽しみは、薪ストーブの周りでくつろぐ家族の時間。薪ストーブがあることで、自然とみんなが集まる場所になり、家族の絆を深めてくれます。

楽園通信

鳩山農産物直売所

飯島さんご夫婦が丹精込めて育てたネギを販売している直売所です。
数に限りがありますので、売り切れの際はご了承ください。
他にも店内には、地元で採れた新鮮な野菜や果物などを販売しています。

電話:049-296-0053
午前9時30分~午後4時
※新型コロナの影響により、当面の間、営業時間を短縮しています。
定休日:木曜