
神奈川・二宮町
~夢ふくらむ夫婦の蒸しパン~

舞台は神奈川県二宮町。6年前、東京からこの町に移り住み、整体と蒸しパンの店『だいちや』を始めた大出友晃さん(46歳)と妻の香織さん(42歳)が主人公です。
さいたま市出身で自動車の板金塗装の仕事をしていた友晃さん。転機は33歳の時。自転車の事故で2週間の入院生活を送ることに。仕事も辞めざるを得なくなり、その後の生き方を考える日々が続きました。そんな時期に横浜出身で整体師をしていた香織さんと出会い、友晃さんも整体師の道に進みます。そして2012年に2人は結婚、東京で新生活を始め共通の夢に向かって歩み始めます。2人の夢は、整体と体に良い食べ物を提供する店を開くこと。でも体に良い食べ物とは何か…。考えた末に2人が選んだのが、子供から高齢者まで安心して食べてもらえる原料に拘った蒸しパンでした。店を開く場所として選んだのが二宮町。決め手は豊かな自然と人の温かさ。更に、自由に改築できる賃貸物件が見つかったことでした。実は友晃さんは、以前からDIY(自分で身の回りのものを作ったり修繕すること)に興味があり、店を開くなら自分の手で改築したいと考えていたんです。こうして、2人で1年半かけて借家を店に改築、2017年7月整体と蒸しパンの店『だいちや』をオープンしました。
大出家は3人家族。長男・翼くん(2歳)と賃貸の集合住宅で暮らしていますが、夢のマイホーム計画が進行中です。一昨年購入した築およそ40年の2階建の家を2人で改築中なんです。でも、なかなか思うように進まないのが実状で、近所の人からは「二宮のサグラダ・ファミリア」と呼ばれています。
整体と蒸しパンの店、そしてマイホーム。思い描いた夢を手作りでコツコツ叶えている大出さん家族の湘南暮らしをご紹介します。



蒸しパンは友晃さんが生地を作り、香織さんが具材を作ります。天然酵母と国産小麦粉を使い、卵、乳製品、油は使っていません。メニューは「ごまあん」「かぼちゃあん」「チョコバナナ」など優しい甘さのおやつ系に、「中華風肉みそ」「ひじき煮」など、おかず系もあり種類も豊富です。子どもから年配の方まで安心して食べられるよう考えて作っています。



営業日、香織さんは朝8時に蒸しパン作りを始めます。蒸籠から立ち上る湯気、そして酵母の香り。この時間が大好きな香織さんです。友晃さんは翼くんを保育園に送ってからお店にやってきます。まずは、お店の掃除。子ども連れのお客さんが多いため、子どもの目線で這いつくばるようにして掃除をします。とっても几帳面な友晃さんです。



『だいちや』の定休日は3日間。そのうち2日間は、蒸しパンの仕込みと家の改築作業。残り1日がのんびり過ごす家族の休日です。この日やってきたのは、翼くんが大好きな富士山を望む公園。いっぱい遊んで、お腹が空いたら蒸しパンをパクリ!「二宮町に移住して良かった」と改めて感じるご家族です。


計画進行中の夢のマイホーム。この日も中古で購入した家の改築作業です。2人が頼りにしているDIYの先輩も手伝いに来てくれました。がぜん張り切る友晃さん。しかし、マイホームの完成は未定…。果たして「二宮のサグラダ・ファミリア」は、いつ完成するのでしょうか!




整体と蒸しパンの店「だいちや」
ふっくら、もちもちの食感で優しい味の蒸しパン。
キッズスペースもあるので、子ども連れでも安心です。
整体はご予約をお願いします。
蒸しパンは生地がなくなり次第終了です。
【蒸しパン】かぼちゃあん 150円
ひじき煮 160円
【整体】初回60分 4,000円
電話:0463-71-7113
営業時間:【蒸しパン】午前10時~午後5時
【整体】午前10時~午後7時受付終了 ※要予約
定休日:日・月・火曜