
神奈川・相模原市
~心がつながる おうちカフェ~

舞台は神奈川県相模原市。定年退職後、自宅を改装して『おうちカフェ』を始めた小野寺洋子さん(68歳)と夫の洋治さん(67歳)が主人公です。
秋田県出身の洋子さんは高校を卒業後、神奈川県にある電子機器の製造会社に就職し、そこで出会った同郷の洋治さんと20歳で結婚。その後、2人の子どもを育てながら看護助手として働き始めると「家族全員が元気で仲良く過ごすため、ちゃんとしたものを食べさせたい」と料理教室で腕を磨くようになりました。
しかし子どもたちが独立し、夫婦2人だけの生活が始まると会話がなくなり、洋子さんは息苦しさを感じるように。会話のきっかけになればと犬を飼い始めると、ご近所の犬仲間も“おしゃべりできる場所”を求めていることに気づきます。そこで洋子さんと洋治さんは、自宅をみんなが集まれる憩いの場にしようと一念発起、2017年『おうちカフェ Fika』をオープンしました。



『おうちカフェ』の1日は、洋治さんのパン作りから始まります。カフェのオープンを前に、自分にも何かできることはないかと料理教室に通って腕を磨いた洋治さん。洋子さんの料理を引き立たせるため、パンはバターや砂糖を控えめにしています。
そんな『おうちカフェ』の一番人気は、毎日メニューを変えている「洋子の気まぐれランチ」。料理教室の先生をしている洋子さんが作る料理やスープ、サラダの他に、洋治さんが毎朝焼き上げる3種類のパンがセットになっています。



ご近所さんとのつながりを大切にしている洋子さん。おじいちゃんやおばあちゃんの見守りも兼ねて、お弁当を届けたりお家まで送り迎えをすることもあります。
この日、自宅までお迎えして一緒に来店した松川さんには、ご高齢ということもあり柔らかく高たんぱくな鶏ハムを提供しました。おなかいっぱいになった帰り道、「私にとってはすごく幸せな場所です!」と笑顔で話してくれた松川さん。洋子さんも「お客さんから元気をもらっています」と、とっても嬉しそうです。



青空が広がり、お出かけ日和となったこの日、洋子さんと洋治さんは、仲良くお出かけ。実はお2人、キャンプ歴40年のベテラン・キャンパーなんです。
キャンプ場では、いつも忙しく働いてくれている洋子さんに代わって、洋治さんがメイン料理を作ります。この日のキャンプ飯は、大きな豚肉を豪快に焼いてパンにはさんだホットサンドと具沢山の豚汁。豚汁に入れるはずの出汁を忘れるというハプニングもありましたが、キャンプ場オーナーの佐藤安雄さんもお招きして一緒に楽しみました。



この日の『おうちカフェ』はひときわ賑やか。6歳になった孫の冬華ちゃんの誕生日会を開くため7人のお孫さんが勢ぞろいしました。
豪華なケーキは洋子さんに教えてもらいながら、孫の美悠さん、花穂さん、奏花さんが頑張って手作りました。元気いっぱいな孫たちに囲まれて、洋子さんも洋治さんも嬉しそう。人がつながる『おうちカフェ』は、人生を何倍も楽しく充実させてくれる、そう話すお2人でした。




おうちカフェ Fika
「洋子の気まぐれランチ」は1日10食限定。前日までにご予約を。
サンドイッチやジェノベーゼなども楽しめます。
パーティーやお誕生日会など貸し切りのご相談は、お電話にてご確認ください。
電話:042-715-1367
営業時間:午前11時~午後5時
定休日:木・日曜、祝日
※新型コロナの感染状況により、営業時間が変更になる場合もあります。