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2022年1月29日睦月の四

埼玉・熊谷市
~昭和が薫る 母めし食堂~

埼玉県熊谷市で、温かい母の味でお客さんをもてなしたいと『母めし食堂 のうカフェ』を開いた小林由紀子さん(49歳)と、支える夫の正行さん(52歳)が主人公です。
群馬県で生まれ育った由紀子さん。幼い頃に食物アレルギーがあったものの、母・悦子さんのおかげで、それほど悩まずに過ごすことができました。そんな母を高校3年生の時に病で亡くしたことがきっかけで、理学療法士の道へ進んだ由紀子さん。32歳の時に正行さんと結婚。埼玉県加須市に暮らし、娘が生まれると改めて食の大切さを考えるように。その頃、「母めし」と名付けられた一汁三菜の食事を出す古民家カフェに出会います。一汁三菜とは、主菜一品、野菜の料理二品が基本となったバランスの良い食事。理想の店を見つけ何度も通った由紀子さんは、その思いと料理を受け継ぎたいと、自分の店の開くことを決意。夫の正行さんも賛成してくれました。そして、熊谷市に理想の古民家を見つけると、43歳で病院を退職。家族3人で古民家に移り住み、2017年2月、自宅で『母めし食堂 のうカフェ』をオープンしました。
『母めし食堂 のうカフェ』では、昭和を感じるバランスのとれた家庭料理が楽しめます。自慢の母めし定食は一汁三菜と一品のおまけつき。主菜はマダイのムニエルや、むさし麦豚の手ごねバーグなどから選べます。料理に使われている野菜は、正行さんが勤めの合間に目の前の畑で育てたもの。とりたての野菜はシャキシャキでおいしいとお客さんからも好評です。
懐かしい母の味。その温もりを伝えたいと、チャレンジを続ける由紀子さんと支える正行さん。お2人の暮らしぶりと応援してくれる家族や地元の人たちとの交流を紹介します。

営業日の朝。畑には正行さんの姿がありました。出勤前に野菜を収穫します。娘の雛子さんはニワトリの世話をし、由紀子さんは台所で朝ごはんの準備中です。小林家の朝食に使われた野菜はすべて正行さんの畑から、卵はニワトリからいただきました。おいしいごはんを食べて正行さんは仕事に、雛子さんは学校に向かいます。由紀子さんは『母めし食堂のうカフェ』の開店準備です。

この日は、由紀子さんの恩人であり、「母めし」の師匠である大久保久江さんが店に来てくれました。そんな大久保さんに、心をこめた「母めし定食」を召し上がっていただきます。主菜はむさし麦豚を丁寧に手ごねしたハンバーグです。「母めし」の心が受け継がれた料理を「おいしい!」と完食してくれました。

『母めし食堂 のうカフェ』で、おはぎ作り体験が行われました。作り方を教えてくれるのは、地元農家のリーダー的存在の塚田さんです。いつも由紀子さんを支えてくれています。もち米を好きな形に丸めて、あずきや2色のサツマイモ、黄な粉やクルミ味噌で包みます。いろどりが美しい、思い思いのおはぎが完成。みんな、作って食べて、いい笑顔を見せてくれました。

由紀子さんは加工品に使うため、紫芋のペーストを仕入れました。一番おいしい時期に冷凍しているので、1年中安定した品質で使えます。この紫芋のペーストを使って、ドレッシングを作ります。紫芋にパイナップルを加えると、きれいなピンク色に。由紀子さんはこのドレッシングにもっと食感を足したいと考え、試食した正行さんからもアドバイスをもらいました。新しいドレッシングの完成に向けて、更に試作を重ねます。

楽園通信

芋屋TATA

サツマイモ農家が開いたサツマイモの専門店です。
自慢の焼き芋はじっくり時間をかけて甘味を引き出しています。サツマイモを使ったスイーツも色々あります!

電話 048-538-7961
営業時間 午前10時~午後5時
店舗営業は5月中旬まで
定休日 木曜

焼き芋 540円~
芋プリン 378円
芋JAM 378円

母めし食堂 のうカフェ

主人公・由紀子さんが営むカフェです。一汁三菜のバランスの取れた料理を提供しています。

電話 048-577-4342
営業時間 午前11時~午後3時
定休日 日曜、祝日
※要予約

母めし定食 1,300円
ドレッシング 600円~