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2021年9月25日長月の四

山梨・大月市編
~ヤギがくれた贈り物~

山梨県大月市が舞台。豊かな自然と23頭のヤギたちに囲まれながら、パンとチーズの工房『山羊さんの贈り物』を切り盛りする北條喜久さん(71歳)と妻の美和子さん(71歳)が主人公です。
東京都出身の喜久さんは、10代からテナーサックス奏者として活動を始めました。ピアニストだった美和子さんと24歳で結婚。30代、広告用の曲制作などを担当し始めると、次第に“自由な時間”が失われていくように。そんな中、美和子さんの故郷である大月市で過ごす時間に癒されました。50代になると、美和子さんの実家の敷地に家を建て、東京との二拠点生活を開始。パンを焼きたいと石窯づくりも始めました。そして、56歳で大月市に完全移住。草を食べてもらおうとヤギを4頭飼い始めました。数年で30頭ほどに増えてしまいましたが、その頃には、ヤギたちはかけがえのない家族になっていました。2011年、ヤギの堆肥で小麦を育て、パンを焼き、販売する『山羊さんの贈り物』をオープン。そして去年、ヤギのミルクで作るチーズの販売も始めました。
愛するヤギたちと自由な暮らしを謳歌する北條さんご夫婦。お2人の日常と、支えてくれている地元の方、ボランティアのみなさんとの交流をご紹介します。

お2人のもとにやって来たのは地元の小学生たち。夏休み中、いろいろな体験学習をしているグループです。ご夫婦もヤギとの触れ合いを依頼され、張り切っています。エサやりと乳しぼりを体験した子供たちはみんな笑顔に。こうした子供たちの笑顔も、ヤギさんからの贈り物です。

隣の都留市に借りている畑で、パンを焼くための小麦を収穫します。育てているのは「古代小麦」と呼ばれる原種に近い小麦。収穫を手伝ってくれるのは、大学生の竹野さん、瀬戸さん、松田さんと、会社員の岡さん。皆さんのおかげで順調に収穫できました。

この日、訪ねたのは農業の大先輩、小俣さんご夫婦。友人を介して知り合い、小麦の育て方をはじめ、様々なアドバイスを頂いてきました。日頃のお礼を込めて、焼きたての『ヤギのミルクパン』を持ってきました。「風味があって美味しい」と、小俣さんご夫婦から太鼓判を頂きました。

喜久さんと美和子さんは3時間かけて東京・渋谷区へ。子ヤギの“ゼブラ”と一緒に加工品をマーケットで販売します。試食をしてもらった運営スタッフからは「素材の香りがすごい!」との言葉を頂きました。東京の方々にも美味しいパンとチーズをお届けします。

楽園通信

山羊さんの贈り物

北條さんご夫婦が営むヤギのミルクを使ったチーズとパンのお店です。商品の販売は、ネットとファーマーズマーケットのみとなります。
※直接の店舗販売はしていません。

電話番号:0554-23-3350
営業時間:午前10時~午後6時
※臨時休業あり

山羊さんのミルクパン 1,080円
山羊チーズ 10~18円/g

Farmers Market @ UNU

『山羊さんの贈り物』は通常、毎週土曜に出店しています。
出店のない日もあります。詳しくはホームページをご確認ください。

営業時間:土曜 午前10時~午後6時(予定)