
千葉・長南町
~夫婦の古民家キッチン~

舞台は千葉県長南町。都会からこの町に移住し、築160年の古民家で、食品の加工販売をする『芳泉茶寮』を開いた髙橋裕子(ひろこ)さん(49歳)と夫の信博さん(51歳)が主人公です。
東京・赤坂で祖父が開いた割烹料理店に生まれた裕子さん。大学で信博さんと知り合い、卒業後に結婚しました。その後、外国の弁護士資格をもつ信博さんと共に渡英。ロンドンで見たテレビ番組で、田舎暮らしに憧れるようになりました。
夫婦共通の興味は、田舎暮らしと各国の食文化。ロンドンから上海へと生活の拠点が移ると、裕子さんは料理の腕を磨こうと現地の料理学校に通い始めました。その後、帰国した2人は、東京との二地域居住を目指して長南町の築160年は経つという古民家を購入。家の修繕が始まると、週末ごとに東京から通っていた信博さんが会社を退職、2人は完全移住を果たしました。そして古民家が蘇った時、お2人は「ここでおいしいものを届ける暮らしをしよう」とひらめき、2016年に食品を加工販売する『芳泉茶寮』をオープンしました。
『芳泉茶寮』の加工品は、イベントやインターネットを通して販売しています。料理上手な裕子さんの腕を活かし、一つ一つ手間をかけて作っているため全て少量生産。商品のラインナップは、山椒油や辣油、点心のパイナップルケーキなど、その季節その時に作りたいものを作っています。
食材調達のために出かけたのは、お2人が憧れるご夫婦が営む農園。酸味があり加熱すると美味しい「昔イチゴ」を収穫させていただきます。これは『芳泉茶寮』でジャムへと生まれ変わります。収穫が終われば恒例のお茶タイム。地域の人たちと持つこの交流の時間が、2人にとって最大の楽しみとなっています。
海外での生活を経て辿り着いた自然豊かな里。自分たちの大好きなものを作って、みんなに届ける生活を始めた裕子さんと信博さん。自然の恵みから作られるおいしいものの数々、そして地域の人たちとの交流をご紹介します。



地元のチーズ工房で分けてもらったホエイを使って、特製のスコーンを作りました。「昔イチゴ」で作ったジャムとの相性が抜群です。出来上がった加工品を直接お客様に届けるため、ハーブ園のマルシェに参加したご夫婦。この日、用意した商品はなんと1時間で完売しました。



この日は、友人が営む農園『ミナモトファーム』へ。カブの間引きをお手伝いし、摘んだ葉を食材として頂きました。この葉を使って中華まんを作ります。本場・上海で料理を学んだ裕子さん。「自分が本当においしいと思うものを届けたい」と、帰国後も研究を重ねました。手作りの皮で包んだ『芳泉茶寮』特製の中華まんです。


地元で交流のある荒井さん親子とタケノコ狩りへ出かけました。お目当ては、初夏が旬の淡竹(はちく)。タケノコ名人の荒井清人さんから、穫り方のコツを教わりました。収穫した淡竹は「芳泉茶寮」の食材として使います。



地元の大豆を使って醤油を仕込む「醤油の会」。メンバーは月に一度、発酵を促すため醤油を混ぜにやってきます。その作業の後は恒例のおやつの時間。地元で宅配専門のお菓子屋さんを営む荒井美乃里さんが、今年絞った醤油でみたらし団子を作ってくれました。この仲間たちで長南町を盛り上げようといろいろな企画を考えています。



宅配菓子屋「ほのや」
宅配専門のお菓子屋さんです。
長南町を中心に、美味しい手作りお菓子をお届けしています。
電話 0475-47-4040
営業時間 午前9時30分~午後5時
定休日 水曜、第1・3木曜、第2・4土曜
※受注販売 町内は宅配無料



芳泉茶寮
裕子さんと信博さんの『芳泉茶寮』の商品は、全て少量生産です。
山椒油やラー油、パイナップルケーキなど、その季節のものがラインナップに並びます。
特製!辣油 950円 しびれる!山椒油 750円
杏仁豆腐(2人分)950円
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