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2021年7月10日文月の弐

茨城・古河市
~西洋野菜で人生カラフル~

舞台は茨城県古河市。350年続く農家の15代目として、西洋野菜を中心に栽培を始めた塚田仁さん(61歳)と妻の恵子さん(58歳)が主人公です。
山梨県甲府市出身の仁さんは大学を卒業後、外資系コンピューター会社でシステムエンジニアとして勤務。恵子さんとは学生時代に知り合い27歳の時に結婚。男の子が生まれ共働きしながら埼玉県内にマイホームを構えました。仁さんが49歳の時、
農家の長女だった恵子さんの実家を継ぐことになり古河市に移住。しばらくは東京の職場に通っていましたが57歳で早期退職しました。その後、フリーランスのシステムエンジニアとして東京で週3日仕事をし、残りの4日は農業を手伝うことに。次第に野菜作りが楽しくなっていった仁さんは就農を決意。去年6月専業農家として『ファーム塚田』を始めました。
栽培する野菜は年間120種類以上。仁さんは野菜の販売とPRを受け持つ“宣伝部長”。恵子さんは栽培する野菜の品種選定などを行う“生産部長”です。そんなお2人が頼りにしているのが農業の大先輩、塚田家14代目の父・武さん(87歳)と母・梅子さん(85歳)です。父母に見守られながら、珍しい西洋野菜の栽培に汗を流す農家15代目夫婦のお話しです。

農家の朝は早いです。毎朝5時半から野菜の収穫、出荷準備に追われます。一番の出荷先は『道の駅まくらがの里こが』。出荷担当は仁さん。目新しい野菜を販売するときは必ず写真入りの説明文を掲示します。その甲斐あってフェンネルやビーツが人気になり、今では『ファーム塚田』の西洋野菜を待っているお客様が増えているそうです!

『ファーム塚田』の野菜を気に入り、畑に直接買いに来てくださるフレンチレストランのシェフ・柴﨑さん。久しぶりにお店を訪ねた仁さんと恵子さんのために、柴﨑シェフは、『ファーム塚田』の野菜を使い、華やかな料理を作ってくれました。「自分たちの野菜がこんなに素晴らしく、美味しいい料理になって、とても誇らしい」とお2人は満面の笑顔でした。

塚田家14代目の父・武さん、母・梅子さんにカボチャの手入れを教わるお2人。畑を見るなり、武さんが「カボチャの親づるが伸びて通路を塞いでいる!」と手入れ不足を厳しく注意。背筋が伸びる思いの仁さんと恵子さん。親子とはいえ、師匠と弟子なんです。

この日はファーマーズマーケット出店のため、東京にやってきた仁さんと恵子さん。長男・順平さんも準備を手伝いに駆け付けてくれました。今回で2度目の出店。前回は途中で野菜が売り切れてしまい、その反省を生かし野菜の量を5割増やしての出店です。「色んな野菜を知って欲しい」「今日は本気です!」と気合の入っていたお2人。勿論、売れ行きも絶好調でした!

楽園通信

道の駅まくらがの里こが

150軒の契約農家の新鮮な野菜がたくさん並びます。
仁さん、恵子さんが育てた色鮮やかな西洋野菜も購入できます。
『ファーム塚田』の写真入りのポップが目印です。

電話番号:0280-23-2661
営業時間:午前9時から午後8時