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2021年6月26日水無月の四

山梨・南アルプス市
~試して見つけた田舎暮らし~

山梨県南アルプス市が舞台。田舎暮らしに憧れ「クラインガルテン」で5年間の“お試し”を経て、移住を果たした青木昇さん(70歳)と妻の里美さん(68歳)が主人公です。
川崎市出身で中学校の教諭をしていた昇さんは、25歳の時に小学校教諭の里美さんと結婚。子供2人を育てるなか、田舎暮らしに憧れを抱いていました。2005年、『人生の楽園』を観てクラインガルテンの存在を知ることに。「こんな施設があるのか」と、さっそく大好きな富士山が見えるという条件をもとに探し、南アルプス市のクラインガルテンを見つけます。2011年度の募集に申し込み、昇さんは59歳で早期退職。まずは単身で“お試し田舎暮らし”をスタートさせました。里美さんは定年まで勤めあげ、3年遅れて合流。その間に昇さんは畑で野菜作りを覚え、地域の方との交流を深めていきました。そして、地域との絆も深まった2016年4月、ご夫婦は南アルプス市の住人となりました。
クラインガルテンでの“お試し”を経て移住し、本格的な田舎暮らしを始めた青木さんご夫婦。お2人の日常と応援している家族、ご近所さん、頼ってくれるクラインガルテンの住人たちとの交流を紹介します。

今では地元のスーパーに出せるほどに上達した野菜作り。畑仕事をしていると、声をかけてくれたのが金丸栄三さんとたえ子さんご夫婦。クラインガルテン時代からお世話になっています。たえ子さんには食事の世話を、栄三さんには今の住まいを紹介して頂きました。とても頼りになる金丸さんご夫婦と出会えたからこそ、移住を決断できた青木さんご夫婦。まさに田舎暮らしの恩人ですね。

あいにくの空模様ですが、この日は長女・彩子さん一家と里美さんの元同僚が手伝い、棚田で田植えです。クラインガルテンからも、昇さんが世話人となっている濱田さんと秋山さんが応援に。もちろん金丸さんも助っ人です。田んぼに足を取られ大人も子供も大苦戦、孫の晴登くんは2年目なので上手に苗を植えています。田植えの後はお待ちかねの弁当タイム。葉太くんもこの笑顔!皆さん、棚田が黄金色に染まる秋に、またお会いしましょう!

昇さんが卒業した後も、新たな住人が次々と入って来る『南アルプスクラインガルテン』。今、昇さんは後輩たちの世話人を引き受け、野菜の育て方や移住を考えている人の相談に乗っています。横浜から来ている40代の菅さんご夫婦は、今年で4年目に。「いい場所があれば残りたい」と移住に積極的です。そんな若い夫婦にとって、昇さんは頼りになる先輩なんです。

この日、里美さんはご近所のお宅へ。パッチワークのサークルに参加です。もともと洋裁が趣味だった里美さんは、畑の師匠でもある金丸たえ子さんに誘われ通うようになりました。里美さんは今、お花のポーチを制作中。皆さんも農作業の合間に参加し、思い思いのデザインから世界で一つだけの作品を作ります。里美さんのポーチも大輪の花が咲いています!