
神奈川・鎌倉市
~海風薫るイタリアンバール~

舞台は神奈川県鎌倉市。鎌倉好きが高じて東京から移住し、イタリアンバールを始めた中村聰さん(74歳)と妻の美香さん(53歳)が主人公です。
東京都八王子市出身で音楽大学の声楽科を卒業した聰さん。母校に就職し音楽会の制作や舞台進行などの仕事をしていました。その頃から鎌倉に魅せられ休日には度々足を運んでいました。一方の美香さんは、神奈川県大和市出身で東京の大手旅行会社に就職。鎌倉支店への転勤を機に大好きな鎌倉へ移住しました。そして、とある飲食店で2人は出会い、聰さん56歳、美香さん35歳の時に結婚。お互い再婚でした。
美香さんには長年温めていた夢がありました。それは仕事柄、国内外を旅し「旅と食は切り離せない」と強く感じ、いつの日か「自分で飲食店を始めたい」という思いでした。結婚後、美香さんの夢は聰さんにとっても定年後の目標になったのです。美香さんは夢を叶えようと36歳で会社を辞め、イタリアンレストランなどで7年間経験を積みました。その後、調理師専門学校に1年通い調理師の資格を取得。聰さんの定年退職を機に開店準備を進め、2014年7月『piccolo bar 117(ピッコロ バール イチイチナナ)』をオープンしました。
お店のコンセプトは「大人の寛ぎ空間」。お昼から夜まで休まず営業しています。シラスなどの地元食材を使ったピッツァやピリ辛のナポリタンなどが人気です。
結婚して17年、2人には様々な楽しみがあります。定休日には路地を散策し、お寺を巡り、気に入ったお店で食事をする。そして黄昏時に海を眺めるんです。そんな憧れだった鎌倉暮らしを実現したご夫婦を紹介します。



「大人の寛ぎ空間」がコンセプトの『piccolo bar 117』。メニューはお酒に合うと評判なんです。「甲イカのシチリア風トマト煮込み」はフェンネルの爽やかな香りが特徴。また、季節によって食材が変わるアヒージョもオススメです。



この日は、常連のお客様が来店しました。ランチはピッツァやパスタが人気です。中でも人気なのが、ケチャップではなくトマトソースをベースにし、チョリソーを使ったピリ辛の「大人のナポリタン」。更に、カペッリーニを使った「グリーンカレーのスープパスタ」です。常連さんは「どれも美味しくて注文するときに迷っちゃう」と笑顔でした。



お客様がいない平日の午後は、お店が2人のステージになります。3歳から20歳までピアノを習っていた美香さんが伴奏し、音大声楽科卒業の聰さんがカンツォーネを歌います。実は、聰さんのカンツォーネを聞きたいというお客様も多いのだそうです。



お2人の楽しみはお寺巡り。この日訪ねたのは日蓮宗最古の妙本寺。新緑眩しい境内を散策し手を合わせます。心休まる休日の一時です。
そして、ご夫婦の共通の趣味は食べ歩き。お寺巡りの後は、お気に入りのお店で食事を楽しみます。いつものお店で、パワーチャージをしました。




piccolo bar 117
シラスなどの地元食材を使ったピッツァやパスタが味わえます。
なお、美香さんが1人で作っているため、メニューを限定する場合があります。ご了承ください。
【メニュー】
しらすと高菜の和風ピッツァ 1,350円
大人のナポリタン 1,100円
本日のアヒージョ 1,500円
電話:0467-38-8135
営業時間:正午~午後8時
※午後6時以降は要予約
※鎌倉市の「まん延防止等重点措置」に伴い
現在はアルコールを提供していません。
アルコールの提供に関してはお問い合わせください
定休日:月曜