
群馬・みなかみ町
~女性3人 夢追うカフェ~

群馬県みなかみ町が舞台。様々な手作り体験が楽しめる「たくみの里」で、ランチと趣味を楽しめるカフェ&ギャラリーを開いた小野里夢美さん(63歳)、樋浦隆子さん(73歳)、田村かつ子さん(56歳)が主人公です。
みなかみ町出身の夢美さん。調理学校を卒業後、飲食店などで働き、34歳で同じ地元出身の宏さんと結婚。一人娘が生まれ、趣味でトールペイントを始めました。59歳の時、足を骨折して3か月ほど入院。その時、これからの人生について考えた夢美さん。自分の調理の経験と趣味を生かし、女性たちが輝けるカフェを作ろうと思い立ちました。その思いに賛同してくれたのが、農家の田村かつ子さんと、人形作家の樋浦隆子さんでした。そして2018年8月、知り合いから空き家を購入し、『カフェ&ギャラリー 夢や』をオープンしました。
いつも笑顔で夢を追いかけている夢美さん、隆子さん、かつ子さん。女性3人の日常と、『夢や』に訪れる人々との交流を紹介します。



『夢や』の営業は土曜日曜の週2日。かつ子さんも手が空いているときには、厨房を手伝ってくれています。自慢は手作りのランチ。かつ子さんが作る米糀(こうじ)が『夢や』の味の決め手です。糀(こうじ)に醤油を加えて一週間寝かせる、「醤油糀」や「塩糀」、「甘糀」など糀の調味料を作っています。“ヘルシーで美味しい”とお客様からも大好評です。


『夢や』のもう一つの楽しみは様々な手作り教室。この日、行われていたのは味噌作り。指導は『夢や』の“糀番長”こと田村かつ子さん。毎年参加してくれているご夫婦、初めて参加する親子、参加者みんなで盛り上がりました。


小野里家の今夜の夕食は、夫・宏さんのリクエストで特別メニューを作ることにしました。夢美さんの父・昭夫さんが開いたレストランの人気メニューです。揚げ焼きにしたジャガイモの生地は、ニンニクと青唐辛子を混ぜた辛いタレでいただきます。そして、もう一品は父・昭夫さんが戦地で考えたという香辛料の効いた「野戦料理」。辛い物が大好きなご夫婦です。



この日は夢美さんが長年、講師をしているトールペイント教室が開かれました。トールペイントは、カーボン紙で図柄を写し、アクリル絵の具を使って色を塗っていく“大人の塗り絵”。教室はいつも和気あいあい。楽しい雰囲気の中、素敵な作品が生まれています。



奥平温泉 遊神館
『たくみの里』の近くにある日帰り温泉施設です。観光した後に、のんびりゆったり癒されてはいかがでしょう。
電話番号:0278-64-2626
営業時間:午前10時~午後8時
定休日:木曜


カフェ&ギャラリー 夢や
夢美さん、隆子さん、かつ子さんが営む『夢や』。かつ子さんの糀調味料が使われている美味しいランチが味わえます。ペットの写真をもとに隆子さんが描く石画も人気です。
電話番号:090-9329-3198
電話受付:平日 午後1時~午後4時
営業日時:土・日曜 午前11時~午後4時
※ランチは完全予約制
農家昼膳 1100円