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2021年4月10日卯月の弐

埼玉・さいたま市
~ 喜びつなぐ庭先カフェ ~

舞台は、さいたま市岩槻区。義理の母親が暮らしていた古民家をリノベーションして、カフェをオープンした岩﨑景子さん(64歳)と長女の絵美華さん(31歳)が主人公です。
東京の下町で生まれた景子さんは26歳の時、栄三さんと結婚。その後、ご夫婦は栄三さんの故郷・岩槻区に移住し、義理の母親・多喜子さんが暮らしている実家の横に家を建て3人の子どもを育てました。そして2012年、多喜子さんが97歳で亡くなると、景子さんと絵美華さんは、多喜子さんの思い出がいっぱい詰まった家を残したいと考えるように。こうして2016年、お2人は、『niwasaki cafe いわさ喜』をオープン。多喜子さんの名前から貰った「喜」の一字には、「みんなに喜んでもらえるお店にしたい」そんな思いも込めました。
閑静な住宅地の中にあるカフェ。暖かな日差しが差し込む店内では、きれいに手入れされた中庭を眺めながら、のんびりとくつろぐことが出来ます。また、義理の母親・多喜子さんが使っていたゼンマイ式の振り子時計や化粧箪笥なども展示していて、昭和レトロな雰囲気が「古くて新しい」と幅広い年齢層に大好評です。
義理の母親との思い出を残したいと、古民家カフェを始めた景子さんと長女の絵美華さん。そんなお2人を支えるご家族と常連客の心温まる日常を紹介します。

カフェの一番人気は景子さんが毎週、献立を変えている「田舎ごはん」。温かくて手の込んだ料理は、毎日でも食べたくなる“おふくろの味”です。また、絵美華さんが毎朝、仕込んでいるかぼちゃのケーキやパンナコッタなどのスイーツもカフェの看板メニュー。甘さ控えめでいくつでも食べられると、若い女性だけではなく、男性やご年配の方々にも喜ばれています。

お2人の心強い助っ人が、夫の栄三さんです。日曜大工が得意で、これまでにもカフェのイスや下駄箱を作ってくれました。この日は、縁側に置くテーブルを作ります。半日がかりで板を組み立て立派なテーブルができました。景子さんと絵美華さんも、「イメージ通りの出来栄え!」と大喜びです。

夕方、カフェのお隣にある自宅では、夕食の準備が始まっていました。キッチンに立つのは絵美華さんの夫、台湾出身の許庭彰さん。カフェで忙しいお2人のために、得意料理のカレーライスを振舞います。実は庭彰さん、カフェを始めた絵美華さんをサポートしたいと、昨年、台湾での仕事を辞めて日本に移住したんです。野菜たっぷりのカレーライスには庭彰さんの愛情が詰まっています。

カフェの定休日、景子さんが訪れたのは20年前から参加している地元の高齢者を支えるボランティア活動の事務所。この日は、地域の高齢者の皆さんが作ってくれた「つるし雛」をもらいに来ました。午後、長男ご家族も一緒に、みんなで「つるし雛」をカフェに飾ります。孫の月ちゃんも上手にお手伝いできました!

楽園通信

niwasaki cafe いわさ喜

ほっこり温まるランチと手作りデザートが食べられます。
「カフェ風田舎ごはん」は週替わりで献立が変わります。ボリューム満点で、ご飯お替り自由です。

営業時間:午前11時30分~午後6時
定休日:日・月曜
カフェ風田舎ごはん 850円
しっとりなめらか かぼちゃのケーキ 450円
自家製ゆず茶 500円