
神奈川・藤沢市
~ 娘も応援!父さんのイチゴ~

舞台は神奈川県藤沢市。“生涯現役でいたい”と会社を退職し、イチゴ農家になった長谷部光男さん(57歳)が主人公です。
2棟あるハウスで1600株のイチゴを育てている光男さん。甘さと酸味が絶妙の「紅ほっぺ」や、淡いピンクで桃の香りがする「桃薫」など、4種類のイチゴを栽培しています。光男さんがイチゴ農家として歩み始めたのは2年前。
山形県出身の光男さんは地元の工業高校を卒業後、神奈川県の電気メーカーに就職。34歳で藤沢市出身のゆかりさんと結婚し、夫婦共働きで3人の娘を育てます。50代、藤沢市の援農ボランティアで手伝った農家が生き生きと働く姿に「生涯現役でいられる農家になりたい!」と決意します。農業技術と経営を学べる就農準備校で、1年間学び、54歳で早期退職して新規就農。1年後、誰からも好かれるイチゴを作りたいと、露地栽培の傍らイチゴ農家になりました。
そんな光男さんを妻と3人の娘が応援します。イチゴでみんなを笑顔にしたいと、奮闘する光男さんの日常を紹介します。



ハウスの中で育つイチゴは、光男さんの愛情がたっぷり詰まっています。温度管理を徹底し、日当たりと風通しに気を配ります。またイチゴに送る液体肥料はタイマーで定期的に管理。配線や組み立ては電気工事士の資格を持つ光男さんが全部行いました。肩まで真っ赤に色付き、甘くなった「紅ほっぺ」。新鮮で完熟したイチゴをお客さんに味わってもらいたいと、日の出前から収穫、丁寧にパック詰めし、近くの直売所『わいわい市』に出荷しています。



この日、光男さんが農家になるきっかけとなった佐藤三郎さんの農園へ。生涯現役で楽しそうに農作業をしている三郎さんの姿に憧れ、こんな人生を送りたい!と、農家になる決意をしたんです。今も新しいことにチャレンジする三郎さんが作った甘いトマトと、光男さんの差し入れた甘いイチゴで休憩です。イチゴを食べて「本気でやらなきゃこんなに美味しいイチゴは作れない!」と、お褒めの言葉をいただきました!光男さん、嬉しそう。



農家になるために通った就農準備校で知り合った仲間とは、今でも交流が続いています。今日は露地野菜で新規就農した宮國さんの畑でサトイモの収穫を手伝います。忙しい時期は、お互いに協力し合って乗り越えます。作業後は、光男さんのイチゴを囲みながら近況報告会。他の農家の栽培方法など情報交換を行いました。イチゴ栽培は難しい、大変だと、仲間は言います。だからこそやりがいがあると光男さん。目指すのは観光農園です。



光男さんのイチゴ栽培を家族は応援しています。観光農園の実現に向けて、この日は3人の娘、沙苗さん、里実さん、咲帆さんがお客さん役になってシミュレーションです。「紅ほっぺ」の他、観光農園用に白い「エンジェルエイト」や、桃の香りがする「桃薫」を増やしていくそうです。「桃薫」は今日が初収穫。桃の香りで甘くて美味しいと評価は上々。収穫したイチゴを美味しく頂きました。そして観光農園が実現したら、妻のゆかりさんも手伝ってくれるそうです。良かったですね、光男さん!




JAさがみ わいわい市 藤沢店
およそ300軒の地元農家が自慢の野菜を運んで来る直売所。
光男さんが愛情込めて作った、肩まで真っ赤な甘いイチゴを購入できます。
佐藤三郎さんのトマトもこちらで買えますよ。
電話番号:0466-90-0831
営業時間:午前9時30分~午後4時(時短営業)
定休日:水曜