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2020年12月26日師走の四

埼玉・さいたま市
~ 夫婦で育てる愛情野菜 ~

舞台は、埼玉県さいたま市。農業が盛んな地で、多品種少量栽培を営む浦光夫さん(70歳)と妻の順子さん(67歳)が主人公です。
富山県出身の光夫さんは大学時代にフランスへ留学し、その語学力を生かし外資系のタイヤメーカーに就職。友人を通じ、鹿児島県出身の順子さんと出会い結婚します。そして45歳の時、通勤に便利なさいたま市に引っ越しました。定年退職後、農業をしたいと一念発起、就農準備校に通った後に有機農業を実践する金子美登さんに弟子入り。徐々に自慢の野菜が作れるようになり、『浦農園』の名前で直売所に野菜を出せるように。やがて地元のレストランからも、光夫さんの野菜を使いたいと声がかかるようになりました。
「お客さんのために良い野菜を作り続けたい」と語る光夫さんと、そんな夫を見守る順子さん。野菜に愛情を注ぐご夫婦の、日ごろの奮闘ぶりを紹介します。

『浦農園』の農薬を使わない元気な野菜は、多品種少量生産。光夫さんはお客様のニーズに応えて種類を増やしてきました。今では年間100種類もの野菜を育てています。光夫さんは収穫担当、順子さんは水洗い担当です。そして自宅の車庫で袋詰め。そんな野菜を欠かさず仕入れるレストランのシェフが、さいたま市にはたくさんいます。この日はサトイモの収穫。光夫さんがせっせと掘る脇で、順子さんはひたすら草取り。これがご夫婦の、野菜たちへの愛情です。

光夫さんは野菜作りに夢中ですが、順子さんは色々な趣味を楽しみたいと、3年前からオカリナ教室に通い始めました。仲間と一緒に演奏することが楽しく、夢中です。そんな順子さんに負けじと、光夫さんも地域の祭囃子で太鼓を叩きます。昼はクワを振り、夜はバチを振る。畑仕事では、農家の先輩でもあるベテランの皆さんから認められている光夫さん。太鼓も早く上達したいと練習に励みます。今年は軒並み祭事が中止になりましたが、来年こそは思いっきり盛り上げたいですね。

光夫さんは、イタリアンのシェフ・小浦さんと「浦農園農業体験ツアー」を実施しています。4回目となるこの日、男性陣は旬を迎えたキクイモを収穫、女性陣はタマネギの植え付けを体験します。順子さんは、自宅で小浦シェフとお弁当の準備です。浦農園の野菜がたっぷりの「浦小浦コラボ弁当」。キクイモは素揚げになっています。「野菜に対する愛情は人一倍あるつもり!」と語る光夫さん。参加者のみなさんにもその思い、しっかり伝わっていますよ!

ご自宅で、ご夫婦の距離がぐっと近くなる時間があります。アロマセラピストの資格を持つ順子さんが、畑仕事で荒れた光夫さんの手を優しくケアしてくれるんです。光夫さん、日々の疲れも癒されましたね。そして夫婦の休日、『浦農園』の野菜を使った料理を出すフレンチレストラン『アンジュール』に出かけました。スープやサラダ、メインディッシュに敷かれている野菜たち。お客様も「肉より野菜の方が美味しかった」と言って下さるとのこと。自分たちが作った野菜が、思いのほか喜ばれていると知り、ご夫婦は幸せいっぱいです。

楽園通信

馬宮直売部会

地元の農家さんで結成された直売会。ここに光夫さんも参加し、野菜を販売しています。地域のコミュニティセンターで毎週火曜と金曜に行われています。

問い合わせ:090-5536-1872(浦)
      080-9429-9826(山崎)
販売日時:火曜・金曜
     午前11時~午後2時30分
販売場所:馬宮コミュニティセンター

デリカ

氷川神社、二の鳥居近くにある洋風の茶店。
週末、浦さんの野菜を買うことができます。

電話番号:048-856-9522
営業時間:午後2時~午後9時
定休日:火曜
浦さんの野菜販売:土曜または日曜
午前10時30分~午後1時30分
(※野菜がなくなり次第終了)