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2020年12月12日師走の弐

茨城・行方市
~ ばあちゃんの干芋と夫婦ピザ ~

茨城県の南東部に位置する行方市が舞台。定年退職後に干し芋の製造販売とテイクアウト・ピザの店を始めた曲山渉さん(62歳)と妻の幸枝さん(59歳)が主人公です。
茨城県鉾田市出身で自動車部品工場に勤めていた渉さん。20歳の時にスーパーで働いていた幸枝さんと結婚し曲山家に婿入り。共働きで2人の子供を育てました。渉さんが干し芋に興味を持ったのは50代半ば。母・さくさん(85歳)が作った干し芋を食べ、その美味しさに感激したのがきっかけでした。渉さんは自分でも干し芋を作りたいと考え、さくさんと一緒にさつま芋の栽培を始め、干し芋の作り方を教わっていきました。さらに、ピザ好きの幸枝さんに頼まれ自作のピザ窯でピザを焼いてはご近所に振舞っていました。すると、窯焼きピザが美味しいと評判に。元々、定年退職後の身の振り方を考えていた渉さんは、干し芋とピザを第二の人生の糧にしようと決意。2018年、渉さんの定年退職を機に幸枝さんも早期退職し、去年9月、干し芋の製造販売とテイクアウト・ピザの『マガリヤマ旨味工房』をオープンしました。
さくばあちゃん直伝の干し芋とテイクアウト・ピザの店を始めた曲山渉さんと妻・幸枝さんの日常、そして支える家族の姿と見守る仲間たちとの交流を紹介します。

さくばあちゃん直伝の干し芋の作り方は、さつま芋の皮をむき、鍋で煮てからスライスして乾燥させます。ポイントは、さつま芋の煮汁を注ぎ足しながら使うこと。煮汁に溶け出した甘味がさつま芋に染み込み、より美味しい干し芋が出来るのだそうです。さつま芋を煮るのは4時間。火焚きの番は、父・次男さん(87歳)が行います。干し芋作りは曲山家総出の冬の仕事なんです。

ご夫婦は鉾田市の鮮魚店へ向かいました。店の大将は渉さんの兄・皆藤和男さん。渉さんは近況報告を兼ね、いつもミックスピザを携えて訪ねています。ミックスピザは兄・和男さんの好物。でも以前は「ピザなんか食べるものじゃねぇ!」と言っていたそうです。渉さんが店を始めてからはピザが大好きになりました!そしてピザのお返しは、いつもお魚!本当に仲のいい兄弟ですね!

開店して1年余り、現在客足は順調ですが、実はオープンして僅か1週間経った頃、台風でかまど小屋や干し芋用のビニールハウスが倒壊する被害に遭いました。絶望に打ちひしがれた渉さんでしたが、再び奮起出来たのは家族の支えがあったからです。さくばあちゃんは「今は、みんなで出来るから幸せ」と言います。家族の力、これほど強いものはありません。

兄の和男さん、農業修行中の俳優、赤塚真人さん、そして友人の大橋俊哉さんが工房にやってきました。バーベキューを楽しみながら、新作ピザの試食会です。新作は、シロウオ、長ネギなど茨城の食材にこだわったご当地ピザ。兄・和男さんは「やっぱ熱いのはうめぇなぁ!」と笑顔。さくばあちゃんは「これから大変だろうけど、がんばって」とご夫婦を励ましていました。渉さん、幸枝さん、これからも、さくばあちゃん、次男じいちゃんの知恵袋を借りながら、頑張っていきましょう!

楽園通信

行方市観光物産館 こいこい

霞ケ浦の湖岸。霞ケ浦大橋のたもとにある風光明媚な直売所です。
常に、朝どりの新鮮な野菜や行方市の特産品を扱っています。曲山さんの干し芋も販売しています。

電話番号:0299-36-2781
営業時間:午前9時~午後6時

【干し芋】
平干し:600円
丸干し:800円
切り落とし:500円

マガリヤマ旨味工房

曲山さんのご自宅庭に構えた工房です。
干し芋のご注文はFAXでお願いします。
ピザは取りに来ていただける方限定。電話注文で1日15枚受け付けています。

電話番号:090-1603-3920(ピザ専用)
FAX:0291-37-5150(干し芋専用)
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
※ピザのテイクアウト販売は11月~3月末まで
※干し芋の発送に関しましては、商品代引きの取り扱いとなります。

マルゲリータ:1,200円(Mサイズ)
照り焼きチキン:1,800円(Mサイズ)他