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2020年11月28日霜月の四

群馬・伊勢崎市
~ 夢舞い上がる つぼ焼き芋 ~

舞台は群馬県伊勢崎市。幼い頃に食べた焼き芋の味が忘れられず、定年を機に焼き芋店を開いた橋詰純一さん(66歳)と妻の京子さん(65歳)が主人公です。
群馬県伊勢崎市に生まれた純一さんは、地元の公営競技運営管理の仕事に就き、24歳のときに京子さんと結婚、2人の子供が生まれました。そんな純一さんが大切にしていたのが“つぼ焼きいも”の思い出。幼い頃、母に連れられ近所の八百屋で食べた感動が忘れられず、50代になり定年後は“つぼ焼きいも”を販売したいと考えるように。
57歳のとき、サツマイモの試作を始めた純一さん。農家の経験がなかったため、土や芋の特性についてはすべてインターネットから学び、定年退職の1年前、週1日自宅で販売する『つぼ焼きいも・夢座家』を始めました。やがて、もっと大きな畑を借りたいと、近所の知り合いにあたったところ、同級生の実家が管理している畑、さらに使われていなかった家や倉庫まで借りられることに。そして2015年10月、借りた倉庫を改装して新たな店舗を構え、『つぼ焼きいも・夢座家』は新たなスタートを切りました。
『つぼ焼きいも・夢座家』の焼き芋は、糖度が自慢。サツマイモは熟成させることで甘さが増します。年間3トンほど収穫される『夢座家』のサツマイモは、温度と湿度を管理して3か月以上熟成されています。1時間半かけて焼き上げる“つぼ焼き芋”は中がスイートポテトのように柔らかく、ねっとりとした焼きあがりが特徴。糖度が上がって表面には蜜があふれてきます。1つの壺で一度に焼けるのは最大で15本。10~15分ごとにひっくり返し、まんべんなく熱を加えていきます。そんな純一さんの頼もしい味方が長男の勝啓さん(37歳)です。電子部品メーカーに勤めていましたが、2年前に転職し本格的にお店を手伝ってくれるようになりました。
様々な出会いに支えられて、幼い頃の思い出の味を再現した純一さん。そんな純一さんを支える家族と、仲間たちとの交流の様子をご紹介します。

ねっとり感と甘さが自慢の『夢座家』の“つぼ焼きいも”。サツマイモを3か月以上、熟成させることで糖度をグッと上げています。そのために大事なのが“キュアリング”という工程。収穫直後から3日間、温度32度、湿度90%の部屋で保管します。このサツマイモを焼いた“つぼ焼きいも”は、「自然の甘さがよく出ている」と好評です。

30代の頃、偶然に見た熱気球に憧れてパイロットのライセンスを取った純一さん。店の設備工事でお世話になっている片山さんを空の旅に招待しました。気球の移動は風まかせ。高度によって向きや速さが違う風を読んで進路を決めます。上空からは『夢座家』も確認できました。恩返しの空の旅、片山さんに喜んでいただけたようです。

一方、京子さんはバイクで地上の旅へ。48歳のときに免許を取り、60代で本格的に乗り始めたそうです。この日は60代の主婦仲間3人でツーリングに出かけました。到着したのは、みどり市の草木湖。「楽しみを持つと、気持ちが明るく前向きになる」と語る皆さんでした。

“思い立ったら即行動”の純一さん。『夢座家』の新メニューにしたいと“焼き芋の燻製”の試作に取り掛かりました。色んなサツマイモをリンゴの木のチップで燻し、出来上がった燻製を家族で試食。「美味しい!」と好評で、近いうちに商品化できそうです!

楽園通信

伊勢崎市文化観光課

伊勢崎市の観光情報については、こちらにお問い合わせください。

電話番号:0270-24-5111
問い合わせ:平日 午前8時30分~午後5時15分

つぼ焼きいも・夢座家

ねっとり甘い“つぼ焼きいも”。
他にも、冷凍焼きいもや、焼きいものジェラートもあります。

電話番号:090-8485-7599
営業時間:午前10時~午後5時
定休日:日曜・月曜

つぼ焼きいも(量り売り):250円~
焼きいもジェラート:340円