
神奈川・鎌倉市
~ 味わい豊か 海辺の革工房 ~

神奈川県鎌倉市が舞台。夫婦そろって好きなことをして暮らそうと、革工房とトリミングサロンを始めた坂根一成さん(59歳)と妻の恵子さん(59歳)が主人公です。
神奈川県出身のお2人は大手電機メーカーの元同僚。お互い40歳で結婚しました。犬が大好きなお2人は自宅兼店舗の新居を構え、まず恵子さんのトリミングサロンをオープン。一成さんも45歳で早期退職を実現しますが、何をするかは白紙でした。もともと漆喰や鉄、革製品など、経年変化が楽しめる素材が好きだった一成さん。転機となったのは独学で作った革製の愛犬の首輪。これに買い手が付き、一成さんは50歳で『キナリ革工房・鎌倉』を立ち上げます。それと並行して、外の工房で学びながら腕を磨きました。やがて恵子さんは、体力面からトリミングサロンを縮小したいと考えるように。2018年、トリミングサロンと革工房のスペースをリフォームし、『キナリ革工房・鎌倉』を暮らしの基盤に再出発を果たしました。
夫婦が一番大切にしているのが、愛犬リナとの時間。夕方になると、近くの浜へ。愛犬のリナは、海辺の散歩が大好きなんです。
好きなことをして暮らしたいと鎌倉に住宅兼店舗を構え、革工房とトリミングサロンを始めた坂根一成さんと妻の恵子さん。お2人の日常と近所に住む方々や親戚との交流を紹介します。



一成さんが営む『キナリ革工房・鎌倉』。バッグや財布など、オーダーメイドの革製品を作っています。一成さんが好きな革は、“タンニンなめし”。使えば使うほど味が出る、まさに経年変化が楽しめる素材です。そして、一成さんのこだわりは仕上げの手縫い。この手縫いの工程で革の魅力にハマったそうです。革と向き合っているときの一成さんは、とても幸せそうです。



『キナリ革工房・鎌倉』が今、力を注いでいるのが、革の魅力を伝えるワークショップ。この日のお客様は、一成さんの甥っ子夫婦です。コインケースと眼鏡ケースを作り、革の奥深さを堪能しました。ある日、恵子さんの姪っ子夫婦が注文した財布を受け取りに。一成さんのオリジナルを手に「チョー良い!」を連発。どちらの若い夫婦も、一成さんたちの暮らしぶりを「自分のやりたいことができて憧れます」と仰っていました。憧れに向かって、頑張りましょう!



一成さんはこの日、東京の自由が丘へ。かつて通った真渋さんの工房を訪ねました。ときおり訪ねては、新しい革の情報を仕入れています。真渋さんのもとで一成さんは革に対する姿勢や考え方などをじっくりと教わったそうです。いつまでも切磋琢磨、素晴らしいですね。その足で向かったのは、横浜の住宅街。デザイナーの賀谷さんと新しいバッグの打ち合わせです。前回依頼されて作ったバッグは好評でした!これからも素敵なバッグ、作っていきましょう。



この日は、お隣の吉瀬さんご夫婦とテラスでバーベキュー。月に何度も行き来する、気の合うお隣さんです。趣味や暮らしぶりも似ているそうで、キャンプ用品も吉瀬さんのリクエストで作りました。愛犬のビッケ君の首輪も一成さんが作ったオリジナルです。そして夕方になると、近くの七里ヶ浜に愛犬リナと散歩です。ご近所には犬好きがたくさん住んでいて、粉川さんご夫婦もサニーとフリーを連れて散歩中。海辺はワンコの社交場です。



しらすや
網元直営の「しらすや」。生しらすと釜揚げしらすの両方が味わえる、二色丼がおススメです。
電話番号:0467-33-0363
営業時間:午前11時~午後9時
定休日:木曜
二色丼:1,100円



キナリ革工房・鎌倉
基本はオーダーメイドなので、じっくり話し合ってご注文を。また、ワークショップの予約も随時、受け付けています。
電話番号:090-9238-2002
営業時間:午前9時~午後6時
※来店時は事前に問い合わせを願います。
革小物:3,000円~
革手縫いワークショップ(要予約):4,500円~