これまでの放送

  • 年別にみる
  • 地域別にみる
2020年8月8日葉月の弐

群馬・高崎市
~ 主食を守る親父の農業 ~

舞台は群馬県高崎市。「主食は自分たちの手で作りたい」と、米・小麦・大豆などを育てる藤巻守さん(62歳)と早苗さん(60歳)が主人公です。
農家の長男として生まれた守さんは大学卒業後、海上自衛隊へ。27歳の時に高崎市出身の早苗さんと結婚します。30歳で地元の高校教諭に転職し、地理・歴史を担当。3人の子供を育て、生徒に勉強を教えながら週末は父の畑を手伝っていました。自身の生き方を模索した結果、農家を継ぐなら早いほうがいいと、57歳で早期退職。父の時代から続けているモロヘイヤ・春菊を育て、農業の先輩に教えを乞いながら、米作りを習得しました。その姿を見た周囲の人たちから徐々に農地を任され、今では3ヘクタールの田んぼで米作りをするまでになりました。
梅雨の季節の米作り。1日に2回、すべての田んぼを見回る守さん。水位の調節や管理を怠らない日々が続きます。大豆は1ヘクタールの畑で栽培。小麦は、田んぼと大豆畑の4ヘクタールで二毛作。自家製小麦で「将来はパン屋さんを開きたい!」と守さんは夢を語ります。
主食の自給を心掛ける守さんと、その思いを受け止め協力する妻の早苗さん。家族で営む農家の暮らしを紹介します。

この時期は毎日2回、1時間かけて田んぼの見回りをする守さん。水量をチェックする表情は真剣そのもの。そんな守さんにとって、音楽は気持ちを穏やかにしてくれる存在です。13年ほど前、高校教師をしていた頃からピアノのレッスンに通い、今では見事な腕前に上達しました。雨の日には、自宅から妙なる調べが聞こえてきます。

ハウスで育てているモロヘイヤは藤巻家の家計を支えています。守さんが愛情を込めて育て収穫したモロヘイヤは、母のさよ子さんが袋詰めを担当します。さよ子さんは87歳、まだまだ現役です!箱に詰められたモロヘイヤの出荷担当は早苗さんです。守さんの農業を家族で支えています。

この日は夫婦で大豆の種まき。守さんはトラクターに乗り、畑に大豆の種をまいていきます。早苗さんは種を補充する係。畑作業の休憩にと、早苗さんが持ってきてくれたのは自家製米『あさひの夢』で作ったおにぎり。おいしいおにぎりを食べ、お腹も心も満たされた守さん、仕事もはかどります。

藤巻家の夕食は、自家製の食材がたくさん並びます。主食のお米はもちろん、畑で採れたトマトやキュウリはサラダに。モロヘイヤは、お浸しと天ぷらになりました。長女、みのりさんの家族も集まり、食卓を囲みます。みのりさんの夫、雄馬さんも3年前に新規就農しナスを育てています。「農業を志す若者を応援したい!」と、守さんは嬉しそう。

楽園通信

群馬いろは

こちらのお店では群馬県下はもとより、高崎の名産品を数多く取り揃えています。守さんが栽培した大豆も使用している「下仁田納豆」も購入できます。

住所:群馬県高崎市八島町222番地(JR高崎駅東口)
電話番号:027-321-0067
営業時間:新型コロナウイルス感染拡大防止のため時短営業中
午前9時30分~午後8時(※8月8日~16日)
午前10時~午後8時(※8月17日~31日)
詳細はHPの最新情報をご確認ください

【下仁田納豆】
妙義山:194円
十石峠:194円

Regalo×Regale

地元の農産物を使ったお菓子が人気です。高崎産の地粉で焼いたクッキーやスコーンなどが購入できます。一度食べればやみつきです!

住所:群馬県高崎市下里見町1701-1
電話番号:027-384-8892
営業時間:午前11時~午後6時
定休日:水曜

高崎地粉のクッキーシリーズ(全8種):400円