
もう一度会いたい 楽園の主人公
福島・鮫川村 & 山口・周防大島町
~ 季節移住で里山暮らし
& 小さな離島の漁家民宿 ~

かつての放送を再構成して、“もう一度会いたい楽園の主人公”2組を紹介します。1組目の舞台は、福島県の南の端、阿武隈高原に位置する東白川郡鮫川村。主人公は、栗原勇三さん(71歳)と妻の幸子さん(68歳)です。
ご夫婦が鮫川村を知ったのは22年前。東京で生まれ育ち区役所に勤務していた勇三さんが都市と農村の交流を考えていた時に、福島出身の職員から鮫川村を教えてもらったことがきっかけでした。農業体験などの交流が進むにつれ鮫川村で暮らしたいと考え始めたお2人。でも子供や孫がいる東京を捨てきれないと、東京と福島を行き来する二地域居住を2011年6月から始めました。福島での生活は3月下旬から12月下旬までの9か月間。季節ごとの風景を愛でながら、田畑を耕し自給自足に近い暮らしを楽しんでいます。また、休耕田を活用し都会の人たちに米作り体験をしてもらう『オーナー制の田んぼ』にも地元農家と一緒に取り組んでいます。
(※2016年6月4日放送分を再構成)


幸子さんは庭で趣味の絵手紙を書いていました。描いていたのは畑のレタス。30年ほど前から始めた絵の趣味。最近は東京のお孫さんにもよく送るそうです。今回書いた絵手紙には「がんばれ私のレタス」と力強いメッセージが込められていました。近況を添えた絵手紙をもらったら嬉しいですね。



この日は都会から来た皆さんと一緒に田植えです。参加者は春の田植え、夏は草取り、そして秋の収穫と年3回、鮫川村にやってきます。
田植えの後はお待ちかねの懇親会です。栗原さんご夫婦の東京の友人も大勢参加してご夫婦の暮らしを羨ましいと言っていました。地元の方が歌う新相馬節に耳を傾け、満点の星空を眺める。福島サイコーです!
あれから4年、ご夫婦から近況が届きました。「今年も3月下旬から鮫川村で生活しています。庭の芝桜が綺麗に咲き、田植えも無事に終えました」とのこと。
今年も里山暮らしを楽しんでください!
2組目の舞台は、山口県柳井市の沖合に浮かぶ、周防大島町笠佐島。主人公は、笠佐島で生まれ育った河村幹雄さん(63歳)と韓国出身の妻・柱銀さん(42歳)です。故郷の島を盛り上げたいと考えていた幹雄さんに、笠佐島が大好きになった柱銀さんが宿を開こうと提案。2人で幹雄さんの実家納屋を改装し2010年3月『漁家民宿かささ』をオープンしました。宿の自慢はテラスから望む瀬戸内海の絶景。そして新鮮な魚介と柱銀さんが作る韓国料理。山口市内から来た常連客は「料理の美味しさは勿論、幹雄さんと柱銀さんの人柄に魅かれた」と言います。昭和30年代、島民が100人程だった笠佐島ですが現在は僅か11人。大阪から40年ぶりに帰郷した幹雄さんは、空き家や廃屋の多さを目の当たりにし「もう少し人が来やすい環境を作りたい」と語っていました。
(※2012年5月12日放送分を再構成)



この日、山口市内から常連さんがいらっしゃいました。『漁家民宿かささ』の夕食はとても豪華です。生簀から上げたばかりのサザエ、アワビ、アジなどのお刺身に海と山の幸の小鉢が8種類!そして漬け込んで一晩寝かせた柱銀さん特製キムチです。常連さんは「料理は勿論、ご夫婦の人柄が良い!」と大絶賛でした。



民宿の予約がない日、幹雄さんは魚釣りに出ます。日々のスケジュールは一切考えてないという幹雄さんは、気が向いたときに釣りに出て魚を生簀にストックしています。柱銀さんは自宅裏の畑で野菜を作っています。畑仕事は島に来てから父・徳彦さんに教わり、現在はニンニク、サンチュなど8種類の野菜を育てています。


放送から8年経った現在は、娘2人が島で一緒に暮らし始め、民宿も手伝ってくれて賑やかになったそうです。これからも島暮らしを楽しんでください!


連絡船 かささ
周防大島の小松港と笠佐島を繋ぐ「連絡船かささ」。
笠佐島まで片道約7分の船旅は客室もあり快適に楽しめます。風を受けながら、流れていく景色を楽しむのも最高です。
是非、自然を満喫しながら笠佐島を訪れてみてください。
電話番号:0820-74-1007
(周防大島町役場 政策企画課)
問い合わせ時間:午前8時30分~午後5時15分(平日のみ)
1日3便運航(水曜のみ増便)
大人:110円(片道)
子供:50円(片道)



漁家民宿 かささ
自然豊かな笠佐島で河村さんご夫婦が営む『漁家民宿かささ』。
新鮮な魚介類や、自家製野菜を使って柱銀さんが作る料理は民宿一番の自慢です。
電話番号:0820-74-3946
問い合わせ時間:午前7時~午後8時
一泊二食付:8,500円~
小学生以下半額、飲み物は別料金
※宴会、ランチなど前日までに予約必要。