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2020年3月7日弥生の壱

長野・信濃町
~ 元南極越冬隊員の雪遊び宿 ~

長野県信濃町が舞台。空き家を購入し、ペンションをオープンした土屋達郎さん(53歳)と、妻の仁美さん(48歳)が主人公です。     
東京で生まれ、子供のころから自然が大好きだった達郎さんは、岐阜県で登山ガイドの仕事に就き、同じ職場で知り合った仁美さんと46歳の時に結婚。50歳の時、長年の夢だった南極地域観測隊の越冬隊に参加し、1年4か月の間、南極の昭和基地で33人の隊員と生活を共にしました。
南極で大自然の厳しさや生命の営みを肌で感じた達郎さんは、仁美さんとの第二の人生を自然の中で送りたいと思うようになりました。帰国後、信濃町の雪深い山里で売りに出されていた空き家を見つけたお2人は、美しい風景に感動し迷わず購入。2019年4月、ペンション『黒姫高原ふふはり亭』をオープンしました。
自然に囲まれたこの地ならではの経験をしてもらいたいと、達郎さんと仁美さんは大人も子供も楽しめる様々な雪遊びを考案。雪の下に貯蔵した地元の野菜や果物を使った手作り料理にもこだわっています。南極地域観測隊越冬隊の貴重な経験を生かし、これからもたくさんのことに挑戦したいと語る達郎さんと仁美さん。毎日、元気いっぱい笑顔いっぱいの土屋さんご夫婦を紹介します。

土屋さんご夫婦が大切にしているのは「お客様に楽しんでもらうため、まずは自分たちが楽しむ」こと。この日は、野鳥やリスのエサ台を作りました。二階のテラスに取り付けカボチャの種を置いて、小さな「ふふはり亭・別館」が出来ました。
今年は、ご近所さんから教えてもらった雪下貯蔵にもチャレンジしています。雪の中に保存しておくと、鮮度が保たれて甘さも増すと言われているんです。

この日のお客様は、愛知県から来た3世代9人のご家族です。“じぃじ”と“ばぁば”が、孫たちに雪遊びをさせたいと今回の旅を計画したそうです。
孫たちは、腰下まで降り積もった雪に大興奮!早速、着替えてイグルー作りに挑戦です。雪下から掘り出した野菜やリンゴを使った仁美さん手作りの夕食や、元南極越冬隊の達郎さんが教える南極教室も大好評です。翌日は、スノーシューを履いて雪山トレッキングに出発です。雪遊びの達人、達郎さんが作った“雪の滑り台”に大人も子供も大喜び。盛りだくさんで大満足の2日間になりました。

この日は、移住してから親しくしている松木信義さんのお宅へ。信義さんは、森のことを何でも知っている“森の妖精さん”なんです。土屋さんご夫婦は、万病に効くと言われている熊の胆のうを味見させてもらいますが、あまりの苦さにびっくり。まさに「良薬は口に苦し」ですね。

夕方、南極地域観測隊の仲間が遊びに来てくれました。そこで、仁美さんは夕食をカレー鍋に。実は南極では、曜日感覚が無くならないよう、毎週金曜日はカレーの日と決まっていたそうです。カレーの香りにつられて、思い出話は大盛り上がり!
南極で貴重な体験を共にしたお仲間も、土屋さんご夫妻のペンションを応援してくれています。

楽園通信

ペンション 黒姫高原ふふはり亭

日本有数の豪雪地域にあるため、冬は雪遊びが楽しめます。また、大自然に囲まれているので、春は新緑、夏はラベンダー、秋は天然キノコやリンゴなど、年間通して見どころ満載です。

電話番号:026-217-5803
問い合わせ:午前9時から午後4時
(※予約はホームページのみの受け付け)

【宿泊料金】
大人1名(1泊2食付き):10,000円~
※原則1日2組6名まで

【体験プログラム】
イグルーづくり体験(1日1組限定):5,000円
スノーシューツアー(大人1名):5,000円~
※保険料・スノーシューレンタル代は別途

スピンネーカー

4月上旬まで、野尻湖のワカサギ釣りが楽しめる屋形船を出しています。
釣り具のレンタルもあり、親方が釣り方も教えてくれるので初心者でも安心です。

電話番号:026-258-3232
営業時間:午前8時から午後3時

【野尻湖ワカサギ釣り】 
乗船料:3,800円
入漁券:700円(高校生以上)
※今期は4月5日(日)まで