
京都・京都市
~ 笑顔生まれるケーキ屋さん ~

舞台は京都市。定年退職後、小さい頃から大好きだったケーキのお店を開いた巽道子さん(64歳)と道子さんをサポートする夫の康眞さん(68歳)が主人公です。
京都市で生まれ育った道子さんが、ケーキ作りを始めたのは小学生の頃。家族がニコニコしながら「美味しい」と食べてくれるのが嬉しく、ケーキ作りが趣味となりました。その後、大学の理学科に進学し卒業後は市内中学校の理科の先生になりました。道子さんが26歳の時、同じく教員だった康眞さんと結婚、山科区で暮らし3人の息子を育てました。定年退職が間近になると、幼いころの夢を思い出し、ケーキ店を開くことを決意します。2015年に定年を迎えた道子さんは製菓専門学校で1年間学び、自宅の庭に12畳半の小さな店を建てると、2019年1月に『菓子工房momo』をオープンしました。
『菓子工房momo』の営業日は、木曜・金曜・土曜の週3日。道子さんは朝7時から、モンブランやチーズケーキ、アップルパイ、ガトーショコラやティラミスなど、12種類およそ60個のケーキの準備に取り掛かります。モンブランに使用しているサツマイモは、奈良に住んでいる康眞さんの母・チヱさん(92歳)が畑で育てています。
営業日には、常連となった地元の方や、道子さんと康眞さんのかつての教え子たちが来てくれます。イートインスペースでは、ケーキと一緒に康眞さんが淹れるコーヒーを味わうことも出来ます。
小さい頃からの夢を叶え、新たな挑戦を続ける道子さんと康眞さん。そして、お2人を支える家族や、仲間たちとの交流の様子をご紹介します。


巽さんご夫婦は、毎週1時間かけて奈良県までイチゴを仕入れに出掛けます。訪れたのは、イチゴ農家の中島さん家族が営む果物屋さん。この日は、ほどよい酸味と甘さが特徴の奈良県の品種『アスカルビー』の収穫をしていました。中島さんご家族からは、いつもイチゴのアドバイスをいただいています。



定休日、お2人は奈良県香芝市にある康眞さんの生家へ。出迎えてくれたのは、康眞さんの母・チヱさんと、長男・康太さんご家族です。チヱさんが毎日、作物を世話してくれている畑で、キウイの収穫をします。お孫さんたちも楽しそうにお手伝いです。みんなの頑張りでたくさん収穫できました。「孫の顔を見ると元気になる」と笑顔で語る康眞さんと道子さんです。



木曜日から土曜日まで週に3日営業する『菓子工房momo』。水曜日から準備が始まります。康眞さんが取り掛かったのは、チヱさんの畑で収穫したサツマイモの裏ごし。「力がいることは全部やってくれるから助かる」と道子さん。
木曜日、午前11時の開店とともに、さっそくお客様です。『菓子工房momo』にはイートインスペースもあり、康眞さんが淹れるコーヒーも味わうことが出来ます。この日は、康眞さんの教え子とそのお母さんが来てくれました。



これまでの常識にとらわれない京都ならではのスイーツを作りたいと思っている道子さん。やってきたのは京野菜が並ぶ市場で、九条ネギと白みそを仕入れました。これで作るのは…なんとクッキー!「混ぜたらどんな味になるんだろう」と試すことが大好きな道子さん。さっそく、康眞さんと次男・俊介さんに試食してもらいました。その反応は…?




将軍塚青龍殿
桓武天皇が京都を都とすることを決めた場所と言われている『将軍塚』。
隣にある「青龍殿」では、国宝・青不動の複製を拝観することが出来ます。
奥に広がる「大舞台」からは、京都市内が一望できます。
電話番号:075-771-0390
拝観時間:午前9時~午後5時
(午後4時30分受付終了)
【拝観料】
大人:500円
中学・高校生:400円
小学生:200円



菓子工房momo
道子さんが作るケーキを販売しています。
店内にはイートインスペースもあり、康眞さんのコーヒーを味わうこともできます。ケーキは全て手作りのため、数に限りがあります。
売り切れの際は、ご容赦ください。
営業時間:木曜・金曜・土曜
午前11時~午後6時
【メニュー】
チーズケーキ:400円
和栗のモンブラン:450円
タルトタタン:450円