
愛知・岡崎市
~ ギターが弾ける 青春カフェ ~

愛知県岡崎市が舞台。定年退職後、誰もがギターを弾けるカフェを開いた豊長敬治さん(66歳) と紀子さん(65歳) が主人公。
岐阜県出身の敬治さん。ギターに興味を持ったのは、中学生の時に見た映画『禁じられた遊び』がきっかけでした。悲しい場面で流れるギターの音色に聞き入り、憧れを募らせていきます。その後、念願のギターを手に入れ、フォークソングなどを人前で披露すると、皆に注目されるように。ますます上手くなりたいと、練習に打ち込みました。
大学卒業後は愛知県の自動車メーカーに就職し、26歳の時に紀子さんと結婚。岡崎市に家を構え、3人の子どもが生まれました。仕事の忙しさもあり、次第にギターを手にする機会が減っていった敬治さん。しかし、アメリカに赴任した際、マーチンやギブソンといった憧れのギターに出会い、少しずつコレクションを増やしていきました。購入したギターを前に、「定年後はこれまでの仕事とは全く違う新しいことがしたい」と考えるように。そこで思いついたのが誰もが自由にギターを弾けるカフェのオープンでした。最初は驚いた紀子さんも、「カフェなら手伝える」と賛成してくれました。そして2015年に敬治さんが定年退職。退職金で土地を購入し、2016年9月『ギターの弾けるCafe ふらっと』をオープンしました。
趣味を通じて新たな世界を広げたいと、ギターが弾けるカフェを開いた豊長敬治さんと紀子さん。ご夫婦の奮闘ぶりと、ギターを愛しカフェを訪れるお客さんや、応援してくれる地域の方々との交流を紹介します。


ご夫婦のカフェのこだわりは店名通り、誰でもギターを楽しめること。お客さんには「ギター少年のオアシスのような場所」と評判です。料理担当は紀子さん。お手製のソースで味付けした「焼きそばナポリタン」や、パンにあんことチーズをのせて焼く「あんチーズトースト」などが人気です。


定休日、紀子さんは地元の神社で友人達と待ち合わせ。“森のオカリナ”と呼ばれる「樹・音(じゅね)」という楽器を練習しました。皆さん、始めて一年以内の方ばかり。『ギターの弾けるCafe ふらっと』で親しくなり、紀子さんも「樹・音」を始めました。お店を開いたことで、交流が広がっています。



この日、お孫さん達が遊びに来たので、食事会です。集まったのはお隣に住む長女・恵理子さんご夫婦と次女・奈々江さん、そして、お孫さんたち。食事の後は、みんなで、新年会で披露するダンスの練習です。「自分のギターに合わせて孫が踊ってくれるのは、最高!」と嬉しそうな敬治さんでした。


『ギターの弾けるCafe ふらっと』のオープンから3年半。手作りの看板の表面が劣化してきたため、塗装をし直します。駆けつけてくれたのは、お店の大工仕事をいつも手伝ってくれる友人の菅田さん。みんなの支えに感謝している敬治さんです。「自営業は自分で何でもやっていかないと成り立たない。新たなチャレンジをしている感じ」と話します。生まれ変わった看板も輝いています!



ギターの弾けるCafe ふらっと
誰もがギターを楽しめるカフェです。
ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
焼きそばナポリタンには、玉子のせもできますよ。
電話番号:0564-77-4811
営業時間:午前8時~午後4時
定休日:火曜・水曜、毎月27日
コーヒー:350円~
焼きそばナポリタン:600円
※飲み物を注文するとフードメニューは半額