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2019年7月13日文月の弐

長野・富士見町
~ 実り楽しむ 農業暮らし ~

次回は長野県富士見町が舞台。2年前に東京から富士見町に移住して農業を始めた戸﨑明さん(64歳)と妻の尚子さん(55歳)が主人公です。
東京消防庁に勤めていた明さんは、消火活動や山岳救助など命と向き合う現場で懸命に働いてきました。50代で離婚を経験したのち、職場の同僚だった尚子さんと交際がスタート。そして、明さん61歳、尚子さん52歳で再婚。
田舎で農業をやりたいと考えていたお二人は、明さんの定年退職を機に本格的に移住先を探し始めました。2013年に田舎暮らしツアーに参加した際、南アルプスや八ヶ岳を一望できる富士見町の山里に一目ぼれし雑木林を購入。東京から富士見町に通い、2年半がかりで伐採しました。そして、2017年5月に念願の我が家が完成。絶景を望む山里でお二人の第二の人生がスタートしました。
移住して本格的に始めた農業。ご近所の農家に手ほどきを受け、玉ねぎやニンニク、キュウリやトマトなど季節の野菜を栽培し、地元の道の駅で販売しています。2年目には休耕地で米作りをスタート。さらにそばの栽培まで手掛けるように。
そんな明さんは、去年から富士見町の消防団にも参加しています。消防士として培った技術や知識を団員に教えてほしいと頼まれたからです。「地元のために少しでも役立ちたい」と明さんは言います。
東京から南アルプスの麓に移住し、農業を始めた戸﨑さんご夫婦の高原暮らしと、応援してくれるご近所さんや友人たちの交流を紹介します。

消防士時代から家庭菜園が趣味だった明さん。現在、耕作放棄地を借りて玉ねぎやジャガイモなどを育てています。そして去年からお米作りも始めました。田植えから稲刈りまで全部教えてくれたのが、ご近所の農家で師匠の平出直文さん。この日も直文さんが稲の調子を見てアドバイスをしてくれました。

収穫した新玉ねぎはご近所におすそ分け。八重子さんと娘の智香子さんは移住してすぐにお付き合いが始まりました。日中、一人で過ごすことの多い八重子さんをお二人は気にかけています。この日は、電気製品を確認し防火のアドバイス。移住した当初、ご夫婦を助けてくれた八重子さんは“富士見町のお母さん”なんです。

今年からルバーブの栽培を始めたご夫婦。ベテランの浜てつ子さんに収穫のコツを教わります。そして、収穫したルバーブでジャム作りも披露してくれました。実は尚子さん、一度作ってみたのですが、上手くいきませんでした。今回、てつ子さんと作ったジャムは大成功です!

戸﨑さんご夫婦の趣味は山登りです。明さんが勤務していた消防署に山岳救助隊があり、山の災害に関わるうちに山の良さを実感したそうです。この日、お二人が目指したのは標高1955メートルの入笠山。山頂では八ヶ岳、南アルプス、富士山の大パノラマの絶景を楽しみました。

楽園通信

道の駅「信州蔦木宿」直売所・お土産 てのひら館

旬の朝採り野菜はもちろん、地元ならではの農産物や郷土の味が詰まった加工食品などが揃っています。戸﨑さんご夫婦が作った野菜やそばの実も販売しています。

営業時間:午前8時~午後8時(6月~9月)
電話番号:0266-61-8223(てのひら館売店直通)
定休日:毎週火曜(祝祭日の場合は翌平日)