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2019年3月30日弥生の伍

兵庫・佐用町
~ 手作りでもてなす農家民宿 ~

今回の舞台は、江戸時代に「因幡街道」の宿場町として栄えた歴史ある町、兵庫県佐用町です。5年前、大阪から移住し、農家民宿を始めた髙橋秀彰さん(56歳)と妻の康江さん(53歳)が主人公です。
大阪府堺市出身の秀彰さんは、高校卒業後、東京の製版会社に就職。36歳で退職し大阪に戻り病院で介護の仕事に。その後39歳で康江さんと結婚しました。
2人とも自然が好きで、いずれは農業をしながら田舎で暮らしたいと農業塾で学び、田舎暮らしに向け準備を進めていました。移住地を探している中で、たまたま知り合ったのが、佐用町に移住したご夫婦。そのご夫婦に紹介されたのが現在暮らしている古民家でした。髙橋さんご夫婦は佐用町に移住することを決め、2013年、まずは秀彰さんが51歳で仕事を辞め単身移住。大工さんと一緒に古民家の改築を始め、同時に畑も借りて野菜作りも始めます。2014年には康江さんも移住。更に2年後には康江さんも仕事を辞め、2人で本格的に農業をしながら、佐用町での暮らしがスタートしました。そして、2018年9月、「自分たちの暮らしを沢山の人に体験して欲しい」と、農家民宿「みつやまの里」をオープンしました。
「田舎は全てが豊か」と語るご夫婦は、昔ながらの田舎暮らしを実践しています。民宿のお客さんを手作りの食材でもてなしたいと、漬物や自家製保存食、調味料も手作りしています。
農家民宿を始めて半年。まだ本格稼動とは言えない中、もっと沢山の人に来てもらえるようにと田舎暮らしを楽しめる体験イベントも定期的に開催しています。
自然が好きで田舎暮らしに憧れ、新規就農を果たした髙橋さんご夫婦の日常と農家民宿に集う仲間たちとの触れ合いを紹介します。

髙橋さんご夫婦の畑は、自宅から5分ほどの所にあります。コリアンダーや水菜、春菊など15種類ほどの野菜を育てています。もみ殻や木くずなどを土に混ぜて発酵させ、微生物の働きで改良した土で育てた野菜は味が濃いと言います。
この日も、収穫中にパクリ。これから収穫するニンニクも「最高の出来」とウキウキしながら畑仕事を楽しんでいます。

移住当初は、寒くて住む事が出来るのかと不安だった古民家。大工さんと一緒に秀彰さんも手伝い2年かけて改築しました。現在は、6畳と8畳の客間。薪ストーブのある居間。そして、秀彰さん自慢の囲炉裏のある部屋の4部屋でお客様を迎えています。朝晩はまだ冷える佐用町。薪ストーブと囲炉裏がお客様にも人気です。

昔ながらの生活を目指すお2人は自家製の保存食や調味料も作っています。漬物やキムチの他、柿を発酵させて作る柿酢や自家製味噌も作っています。毎年、ご近所さんに手伝ってもらいながらの仕込み作業は「みつやまの里」の恒例行事です。

農家民宿を始めて半年。まだ本格稼動できていないと語るご夫婦。「もっと沢山の人に来てもらえるように」と、定期的に体験イベントを開催しています。友人が打つ蕎麦と秀彰さんの料理が味わえる食事会。さらに今回は子供から大人まで楽しめる農業体験も開催しました。農業の尊さを感じて欲しいと、ジャガイモの植付けを体験してもらいました。晴天の元、みなさんいい顔をしていました!

この日、髙橋さんご夫婦は農家民宿「みつやまの里」の看板作り。完成した看板を見て「これからようやく本格始動」と笑顔の2人。
さらに庭先に花壇を作りたいと、移住の先輩と一緒にガーデニングを教わりました。みんなの笑顔が集まる「みつやまの里」を目指し、気持ちを新たにするご夫婦です。

楽園通信

農家民宿 「みつやまの里」

髙橋さんご夫婦が営む、とっておきの田舎暮らしが体験できる農家民宿です。

電話番号:0790-71-0538
問い合わせ:午前10時~午後3時
宿泊:1日1組限定(2名~最大9名まで)
料金:1泊2食付き 1人8,800円(2名利用時)
※尚、宿泊人数によって料金が異なります。ご確認ください。
※日帰り農業体験などはご相談ください。