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2019年3月9日弥生の弐

栃木・日光市
~ 歴史伝える古民家宿 ~

栃木県日光市が舞台。ダムの建設によってできた五十里湖の湖畔で3年前から民宿を始めた三上政志さん(63歳)と新田玲子さん(61歳)が主人公です。
政志さんは、青森県弘前市出身。旅行会社の添乗員や営業として各地を歩きました。
玲子さんと出会い、仙台で旅館コンサルタントとして独立。その頃、ともに仕事をしていた細井平治さんは、かつて宿場町だった五十里宿の出身でした。ダムの建設によって五十里宿から移築し、空き家となっていた平治さんの実家を見せてもらった政志さん。「ここで自分の力を試してみたい」と、平治さんから家と名前を借り受け、2012年に食堂として「六代目へいじ」を始めました。しかし、開業から間もなく、ほとんどお客さんが来ない状態が続くと、1日1組のお客様を全力でもてなすべきだと民宿への切り替えを決意。2016年3月、民宿として「古民家食堂 六代目へいじ」を再スタートしました。五十里集落に賑わいが戻ることを願っていた平治さんも大いに喜んでくれました。
宿の夕食に並ぶのは、政志さんが旅行会社の仕事で出会った東北地方を中心とした郷土料理の数々。宿の看板犬2匹と湖畔の散歩や、福島県まで足をのばした大内宿へのツアーも好評で、リピーターのお客様も増えています。
歴史ある里に移り住み、民宿を開いた政志さんと玲子さん。この地の歴史を伝えるお2人の日常と人々との交流を紹介します。

今夜も腕によりをかけた各地の郷土料理が並びました。津軽の「貝焼きみそ」や宮城の「はらこ飯」、山形の山寺の「玉こんにゃく」など、全て政志さんの手作りです。もちろん、ニジマスを品種改良した「ヤシオマス」などの地元の食材も並びます。今日も盛り沢山の夕食にご満足いただけました。

政志さんと玲子さんが飼っている柴犬の名前は、「いかり娘(こ)」と「ダム」。今日は宿泊のお客さまと散歩です。五十里湖を見渡し、集落の歴史を伝える政志さん。玲子さんは、机に向かって得意のイラストを描きます。ウェルカムカードやメニューなどにイラストを添えて仕上げます。

この日、お客様と福島県へ。五十里宿と同じ会津西街道の宿場町、大内宿にご案内します。500メートルほどの道沿いに寄棟造の民家が立ち並ぶ人気の観光地。古民家を通じて歴史を伝える町です。お昼にいただくのは「ねぎそば」。そばをネギ一本で食べる、大内宿の名物です。

政志さんと玲子さんは4年ほど前から、五十里地区周辺の古い写真を集めています。展示会を開きたいと思っていましたが、まだ場所が見つからず仕舞ったままに。そこで、地域の中で分け合って展示し、訪れた方たちに見てもらおうと、地域の仲間に相談することにしました。五十里集落を盛り上げようと、お2人は奮闘しています。

楽園通信

古民家食堂 六代目へいじ

政志さんが作る各地の郷土料理が自慢の趣ある古民家宿です。旅行サイトからも予約が出来ます。

電話番号:0288-25-7720
問い合わせ:午前8時~午後8時
定休日:不定休
1泊2食付き:10,800円~
※1日1組限定 定員5名
暖房料:別途

ステンドグラス工房&SHOP 泉

玲子さんのお友達、今泉さんが営むステンドグラス工房。オリジナルのステンドグラスの販売だけでなく体験教室も受け付けています。

電話番号:090-5519-3840
営業:午前9時30分~午後5時
定休日:月・火曜