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2019年2月16日如月の参

兵庫・豊岡市編
~ 城崎温泉の魅力伝える姉妹 ~

兵庫県豊岡市の城崎温泉が舞台。この町で去年10月に喫茶店を始めた渡口由美さん(61歳)と観光案内をしている姉の松井敬代さん(63歳)が主人公です。
城崎町で生まれ育った由美さんは高校卒業後、故郷を離れ京都の短期大学に進学しました。その後、大阪で就職し、結婚。夫婦共働きで趣味の山登りや旅行を楽しんでいました。去年2月に定年退職すると、フランスで城崎を紹介している記事に出会い、故郷の景観の美しさを改めて感じた由美さん。小料理屋を営んでいた父・英作さんが亡くなった後、ガレージになっていた場所から見える景色を多くの人に見てもらいたいと、退職金をつぎ込んでリフォーム、喫茶店を開業しました。喫茶店の名は、父親が営んでいた小料理屋「万作」の名前を受け継ぎながら、再スタートの意味を込めて「万作-第二楽章-」にしました。
店は原則、金~月曜日までの営業です。景色が楽しめるようにと窓を大きく作りました。他にも、古い街並みに馴染むよう壁を珪藻土にしたり、テーブルや椅子を木目調で揃えたりと、お店の内装は由美さんのこだわりが詰まっています。
故郷を盛り立てようと喫茶店と観光案内を始めた由美さんと敬代さん。そんな姉妹の日常、訪れるお客さんや地域の方々との交流を紹介します。

朝の9時、喫茶店で出す和菓子の買い出しへ。由美さんのお菓子の原点である最中を購入します。午前10時、喫茶「万作-第二楽章-」オープン。夫の忠幸さんも週に2日ほど、喫茶店を手伝ってくれています。お客さんも景色を楽しみながら、ゆっくりとくつろいでいます。

姉の敬代さんは観光案内用の地図作りの打ち合わせ中。城崎案内人として、観光客に知られざる城崎の魅力を伝えている敬代さんです。この日は、観光客のガイドをするため宿泊先の旅館にお迎えへ。志賀直哉ゆかりの宿など、歴史を伝えながらの街案内にお客さんも大満足でした。

喫茶店の奥はご自宅になっており、通りに面した間口は狭く奥に長い建物。店を開店するにあたり、リフォームしました。お風呂場も作ったものの、結局使わずに物置になっています。城崎の住民は100円で外湯に入れるため、外湯に行くのが習慣。マイ風呂桶を持って自宅から徒歩1分の柳湯へ。母・睦子さんが幼い頃から変わらぬ、外湯通いです。

喫茶店が休みの日、由美さんと敬代さんはお出かけです。父の代から付き合いのある豆腐店で、人気の豆乳ドーナツをいただきました。続いて向かったのは、城崎温泉を見下ろす大師山。ロープウェイもあるのですが、お2人は思い出の登山道を歩きます。国の重要文化財である温泉寺では、ご開帳中の本尊十一面観音立像を見学しました。故郷のことがますます好きになったお2人です。

楽園通信

万作-第二楽章-

1人で営業しているため、時間がかかる場合があります。営業日など、詳しくは「万作-第二楽章-」のインスタグラムをご覧ください。

営業時間:午前10時~午後5時
定休日:火~木曜、第3土・日曜
不定休あり

とうふ処 はせがわ

昔ながらの豆腐作りを続けるお豆腐屋さんです。
豆乳ドーナツは、朝9時半から販売しています。

電話番号:0796-32-2769
営業時間:午前9時~正午、午後4時~午後7時
定休日:不定休