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2019年1月26日睦月の四

福井・福井市
~ 笑顔つなぐ寄り合い処 ~

今回は福井市が舞台。2018年3月、カフェ「京町Y.Y」を始めた清水康江さん(62歳)が主人公です。
福井市の老舗ロープ店に生まれ育った康江さん、地元の大学を卒業後、大阪の旅行会社の添乗員として勤めますが、2年でUターン。その後、結婚と離婚を経験、ひとり息子とともに実家に戻り、子育てをしながら高校教師として働きます。
実家のロープ店は、4年前に父・敬一郎さん、翌年に母・順子さんが亡くなり、やむなく廃業することに。息子も自立し、残された康江さんは「自分が亡くなっても誰も気付かないのでは」と不安になります。そしてロープ店だった場所を「人々が寄り合えるカフェにしたい」と、店内を改装。去年3月、「京町Y.Y」をオープンしました。
お客さんは近所の方が多く、康江さんの教え子たちも立ち寄ります。店を始めるときに高校を退職した康江さん、35年間の教師生活で教え子もかなりの数です。皆さんここに集い、ワイワイと楽しいひとときを求めてやって来ます。
「京町Y.Y」では、カフェのみならず様々な催しが開かれます。店の奥で『ロープを使った編み物教室』を開いたり、夜になると皆で歌えるノリノリのフォークライブが始まったり…。また、福井市の歴史を着物姿で練り歩きながら見聞する、「福井歴女の会」というイベントまで。そのすべてに康江さんは関わっています。
皆から慕われる康江さんの生活や、周囲の人々との交流をご紹介します。

康江さんが一人で切り盛りするカフェ「京町Y.Y」は、この日もご近所の方々で賑わいます。ダンディな男性はご近所の魚屋さん。さらに高校生のお客さんも来店。「教え子が来た」と嬉しそうな康江さん。高校で国語教師だった康江さんは演劇部の顧問もしていました。友人と連れ立って演劇部の教え子が来てくれました。芝居や、いろんな悩みを相談に来るのだとか。生徒たちから慕われていた様子が伺えます。

この日、康江さんは、コーヒー豆の仕入れに向かいました。「京町Y.Y」を始めた時、豆の仕入れから挽き方、接客方法まで何かとお世話になった『カフェ ノーツ』です。演劇部の副部長だった教え子が営んでいて、康江さんが店を始めてしばらくは、接客の様子が気になってよく見に来てくれました。「申し分なかった。先生のスタイルでやって頂ければ」と嬉しい言葉をもらい、笑顔の康江さんです。

今日は「福井歴女の会」の町歩き。共に巡るのは、歴史に詳しい井上満江さんと着物が大好きな鰐淵辰子さんです。市電に乗り福井城址へ。10年前に復元された『御廊下橋』を見聞。日本の文化である着物で市内を歩き、改めて地元を知ることが楽しいと語る康江さん。その日の夜、25年前の教え子が居酒屋を始めたお祝いに駆けつけました。当時を振り返って康江先生を「アカンことはちゃんと怒ってくれた」「細かく怒られたけど良い先生やな」と、思い出話に花が咲きます。

定休日のこの日。福井の名湯、あわら温泉の「芦湯」に友人とやって来ました。こちらは源泉かけ流しの足湯が無料で楽しめます。2本の源泉から引いた湯を、温度調節して5つの浴槽に分けているんです。こちら「舟の湯」はちょっと熱めの45度。他の浴槽へとはしごしながら、のんびりおしゃべり。リフレッシュ出来たようです。

「京町Y.Y」ではカフェ以外にも沢山の催しが開かれます。今日は月に1回のペースで行われる『ロープを使った編み物教室』です。店の奥で教えているのは、康江さんが姉のように慕う隣に住む村田惠子さん。処分に困っていた細いロープを、村田さんがコースターや壁飾りを編んでくれたことがきっかけで始まりました。元ロープ店でロープを使い、地域の方々が触れ合える場を提供しています。ときに歴史の研究会、ときに音楽ライブのスペース。康江さんが始めた“寄り合いカフェ”は、まるで“大人の放課後”です。

楽園通信

京町Y.Y

焙煎所で丁寧に煎り、カフェで挽き立てた、淹れたてコーヒーで寛いでみてはいかがでしょう。飲み物を頼むと、猪口に入れたサービスのちょこっとデザート「ちょこデザ」が付きます。小腹が空いたら、ホットサンドを是非!地元の海苔の佃煮と、キャベツとチーズがマッチして絶品です!

コーヒー(ちょこデザ付き):400円
ホットサンド:200円

電話番号:0776-22-1671
営業時間:午後2時~午後8時
定休日:月曜

天たつ 本店

福井市で土産を選ぶなら創業200年以上続く老舗『天たつ』へ。
日本三大珍味「汐うに」や、「粉うに」はいかがでしょう?
手軽に食べられる「うに豆」も人気です!

越前仕立て汐うに 33g:5,400円
粉うに 18g:5,400円
うに豆:540円

電話番号:0776-22-1679
定休日:不定休