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2019年1月5日睦月の壱

広島・下蒲刈島&長野・大町市
~ 絶景楽しむ 海暮らし山暮らし ~

今回は新春1時間スペシャル。絶景を望む地で暮らす2組のご夫婦を紹介します。
海暮らしの舞台は広島県呉市下蒲刈島。故郷の島で、ミカン農園を開き、ヤギと暮らす菅原常司さん(63歳)と妻の広子さん(60歳)が主人公です。
下蒲刈島のミカン農家に生まれた常司さんは働きながら通信教育で教員の資格を取り、29歳の時に小学校の先生になりました。その後、広子さんと出会い結婚。3人の子供も生まれ、呉市内に暮らしました。教員になって20年が過ぎたころ、担任した児童が不登校に。学校に興味を持ってもらおうと自宅でミニヤギを飼い一緒に登校するようにしました。同じ頃、父・法人さんが亡くなり、故郷、下蒲刈島の果樹園が荒れていくのを目の当たりにしました。畑を蘇らせようと、週末、島に通うようになると常司さんの中に大きな夢が育っていきました。
2014年、受け持っていた6年生を送り出した後、常司さんは58歳で早期退職。故郷、下蒲刈島に移り住み、ミニヤギとミカンで島を元気にしようと新たな一歩を踏み出しました。

荒地となっていた畑を5年かけて再生し、15頭のヤギを飼いミカンの栽培を始めた常司さん。海を望むミカン農園では、全部で9種類のミカンを育てています。最も力を入れて育てている『紅ミカン』は、呉市内のスーパーに納品。初出荷の日に試食をしてもらうと、甘い『紅ミカン』は大好評でした。お店のスタッフも、今後に期待を寄せてくれています。

ある日、菅原さんご夫婦は下蒲刈島から橋を渡って2つ隣の豊島へ向かいました。常司さんの師匠にあたる仁田福則さんのレモン収穫をお手伝いします。これまで仁田さんは、農業初心者だった常司さんに、様々な知識や知恵を丁寧に教えてくれました。仁田さんの指導を受け、常司さんもレモン栽培を始めています。


2組目、山暮らしの舞台は、長野県大町市。絶景を求めて移住した吉本淳さん(54歳)と妻の臣子さん(53歳)が主人公です。淳さんが早期退職したのを機に、終の棲家を構えたのは、大町市の美麻地区。東京の家を引き払い、2人でパン屋さんを開きました。お店の名前は『美麻ベーカリー』。パンは天然酵母を使い、小麦本来の味と香りを大切にした素朴なパンが中心で、およそ10種類が並びます。パンの評判は上々。口コミで少しずつ、お客様が増えています。お店を通じて地域の方たちとの交流も広がっています。

お2人は移住前に理想とする場所と暮らしを書き出した夢のリストを作っていました。美味しい水に、美味しい空気、スキー場に薪ストーブのことも書いてあり、まさに大町市はピッタリ。書き出した夢の一つ一つが実現しています。今は自宅の隣に小屋を建築中。仲間たちが助けに来てくれています。

地元の食材をパンに使いたいお2人は、老舗の造り酒屋で購入した酒粕と、美麻地区で育った花豆でパンを焼きます。実は花豆を特産品にする活動は地元の中学生たちの授業の一環としてスタートしました。花豆パンの依頼を受けた臣子さんと淳さん。中学生との共同開発にチャレンジしたんです。花豆がカタカナの“ミ”に見えることから、パンの名前は『みあさのミ』。花豆を使って、地域一丸となって活性化を目指しています。

楽園通信

広島ミニヤギ牧場&菅原オレンジ農場

ミカン収穫や、ヤギとのふれあい体験を受け付けています。今シーズンの収穫体験は終了しました。詳しくはホームページでご確認ください。

営業時間:平日 午前10時~午後3時
不定休

美麻ベーカリー

1月から3月までの営業は金、土曜の週2日です。パンの数には限りがあり、売り切れ次第終了ですのでお気を付けください。

電話番号:0261-29-2970
営業日:金・土曜(4~12月は金・土・日曜)
営業時間:午前11時~午後5時(4~12月は午前11時~午後6時)