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2018年12月22日師走の四

京都・京都市京北
~ 囲炉裏の温もり 古民家宿 ~

舞台は、京都市右京区京北。9割以上を山林が占める自然豊かなこの地で、農家民宿を始めた田中正則さん(54歳)となみさん(52歳)が主人公です。
神戸市出身の正則さん、旅をすることが好きで、20代はデンマークに留学。その後30カ国以上を巡りました。世界各地の文化や地元の方と触れ合うことを楽しみましたが、やがて「日本人とは何だろう、自分はいったい何者なのか」と疑問を持ち始めるように。辿り着いたのは、昔話に出てくるような、平和でシンプルな暮らしを送ること。帰国してからも日本各地を巡り、京北の地と出会います。32歳の時、なみさんと結婚。築150年以上の古民家に移り、農協で働きながら3人の息子を育てました。おくどさんでご飯を炊き、囲炉裏を囲んで家族で食事をする毎日。お試し移住のつもりが、気づけば20年近くが経過していました。いつしか「自然と共にある暮らしをみんなに知ってもらいたい」と思い始めるようになった正則さん。なみさんと話し合い、民宿をやることを決意。
そして2016年、早期退職して農家民宿『Banja』をオープンしました。
「昔話に出てくるような暮らしをみんなと楽しみたい」と農家民宿を始めた田中正則さんとなみさん。ご夫婦の奮闘ぶりと、2人を応援し、支えてくれる地域の皆さんや宿泊客との交流の様子を紹介します。

『Banja』は築150年以上の古民家です。江戸時代から受け継がれてきた屋号「ばんじゃ」にちなんで名付けられました。囲炉裏やおくどさんと呼ばれる竃が自慢の一つ。囲炉裏がある家に住むのが夢だった正則さん、囲炉裏の前でのひとときが大好きなんです。妻のなみさんはおくどさんと向き合って22年。お米を炊くのはもちろんのこと、炒める、揚げる、と大活躍のおくどさんは『Banja』にはかかせません。

ベルギーからお客様がやってきました。日本の古い文化に惹かれて京北を訪れたご夫婦、民宿に入るやいなやおくどさんに興味津々。「こういう古いものが見たかった」と嬉しそうに話します。そして夕食の時間、田中さんご夫婦も一緒に囲炉裏を囲んで味わいます。
おくどさんで炊くツヤツヤのご飯は「とても料理上手だね!」と大好評!「この宿を選んで本当に良かった」と喜んでもらえました。

この日、『Banja』の夕食はいつにも増して賑やか。家族とご近所さんが集まっての親睦会です。メインは、なみさんお手製の黒豆味噌で味付けをしたしし鍋。鍋を囲み、京北の話に花を咲かせます。「こんなに素敵な環境、本当にありがたい」、「皆さんに助けられて、ここで暮らしている感じがする」と、支えてくれる地域の方々への思いを言葉にする田中さんご夫婦。町の皆さんに頼り頼られ、毎日が充実しています!

近所にお出かけした正則さんとなみさんが向かったのはステンドグラス工房。民宿を飾るキャンドルカバーを作りに来ました。ガラス工芸は初挑戦の正則さん、ステンドグラス作家の川尻さんに教えてもらいながら懸命に取り組みます。普段から古民家の手入れをしているのでお二人の手先は器用。民宿を照らす奇麗なキャンドルカバーが出来上がりました。

楽園通信

農家民宿 Banja

伝統的な田舎の暮らしが体験できる農家民宿です。おくどさんで煮炊きする夕食はお客様から大好評です。なみさん直伝の陶芸体験もできますよ!
1日1組限定ですのでご注意を。
詳しくは農家民宿『Banja』のホームページをご覧ください。

電話番号:075-855-1700
問い合わせ:午前9時~午後8時
宿泊料金:6,000円~
※1日1組限定

古民家宿 五右衛門

『Banja』の直ぐそばにある、田中さんご夫婦の古民家宿です。薪で炊いた五右衛門風呂で、体の芯から温まってはいかがでしょうか。
こちらも1日1組限定です。

電話番号:075-855-1700
問い合わせ:午前9時~午後8時
宿泊料金:6,000円~
※1日1組限定