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2018年11月17日霜月の参

愛媛・西予市
~ 母ちゃんのトマト食堂 ~

舞台は、愛媛県の南部に位置する西予市。この地でトマト農家に勤しみながら仲間達と特産のトマトで町を元気にしようと奮闘する辻本京子さん(65歳)、夫の明文さん(69歳)が主人公です。
奈良県出身の京子さん、明文さんの縫製工場を手伝いながら2人の子供を育てました。しかし阪神・淡路大震災の不況を乗り越えられず縫製業は倒産。借金返済のため、がむしゃらに働く中、次の人生を考え始めました。以前から農的な暮らしがしたいと思っていた京子さんは、西予市での新規就農の誘いを機に、夫婦で新たに挑戦しようと決意しました。そして2002年、夫婦で移住し、トマト農家としての生活がスタート。
農業初心者の辻本さんご夫婦でしたが、先輩農家に支えられながら技術を習得。やがて京子さんは、選果の際に出る規格外のトマトをなんとかしたいと思うようになりました。「もったいない。特産品のトマトをどうにかならないか」と仲間に声をかけ、トマトの加工品作りを始めます。試行錯誤を繰り返しながらケチャップやソースなどを試作し、2014年にトマトの加工所と、トマトたっぷりのランチが味わえる農家レストラン『食堂ゆすかわ』をオープンしました。
「1個のトマトも無駄にしたくない、美味しいトマトで地域を盛り上げたい」と頑張る辻本京子さんと明文さんご夫婦。ともに夢を追う仲間の奮闘ぶりや、応援してくれる地域の方々との交流の様子を紹介します。

辻本さんご夫婦のトマト栽培ハウスがあるのは標高700メートルの山の中。「トマトは秋が1年で一番美味しい」と話すのは明文さん。成長が遅く、昼夜の寒暖差が大きくなる秋は、美味しく育つのにピッタリな気候なんです。トマトがとにかく大好きな辻本さんご夫婦、「トマト作りは毎年1年生」という気持ちで日々畑に足を運びます。

真面目にコツコツ、トマト作りに励んでも、どうしても出てしまうのが規格外のトマト。「味が変わらないのにもったいない」と考える京子さんは、仲間と規格外トマトの加工品作りに励んできました。明文さんも「本気でやるならとことんやりな」と、応援してくれています。この日、加工所で作っているのは自家製のトマトケチャップ。仲間と味を確かめ辿り着いたレシピ。愛情たっぷりの『こどもケチャップ』が出来上がりました!

農家レストランの営業日。店はランチを心待ちにしている町の人で賑わいます。『こどもケチャップ』たっぷりのオムライスやナポリタンは大好評。中でも人気なのがトマトたっぷりのリコピンズランチです。加工品作りやレストランを営む仲間と結成したグループ名がリコピンズ。京子さんたちリコピンズの手で生まれ変わった規格外のトマトが、町のみんなを幸せにしています。

公民館で、毎年恒例の敬老会が行われました。75歳以上が対象ですが、「私もいずれはここに座る」と京子さんは嬉しそうに話します。地域に欠かせない存在になっていました。明文さんはなんと!歌手として登場。堂々とした歌いっぷりで、町のみんなに喜んでもらえました。これからも町の皆さんと一緒に地元を盛り上げていってください!

楽園通信

道の駅 きなはい屋しろかわ

西予市城川町の美味しいものを味わってみてはいかがでしょうか。トマトケチャップやトマトユズポン酢など、リコピンズの加工品はもちろん、地元の銘酒『城川郷』も置いています。

電話番号:0894-82-1100
営業時間:午前9時~午後6時

食堂ゆすかわ

京子さんたちリコピンズが活躍する農家レストランです。定番の週替わりランチをはじめ、オムライスやナポリタンなど、トマトたっぷりのランチが楽しめます。週替わりランチは限定30食です。リコピンズの加工品はここでも手に入りますよ!

電話番号:0894-89-1663
営業日:毎週水曜・第4日曜
    午前11時~午後2時
トマトユズポン:600円
こどもケチャップ:500円
リコピンズランチ:700円
ナポリタン:700円
※売り切れ次第終了