
島根・益田市
~ 夫婦の憧れ 海辺暮らし ~

舞台は、島根県の西部に位置する益田市小浜町。この地で憧れの海辺暮らしを満喫する武藤博道さん(68歳)と乃りさん(73歳)が今回の主人公です。
東京都の職員をしていた博道さんは、小笠原諸島への赴任を熱望していました。45歳の時に希望が通り、妻の乃りさんと4年間小笠原に暮らしました。その後、終の棲家を探していた2人は、益田市の景色に出会います。小笠原にも負けないような海の色に一目ぼれし、2013年に愛猫を連れて夫婦で移住。憧れの海辺の町で、趣味を満喫する生活が始まりました。
移住して5年、ご夫婦は人の温かさにもじっくりと惚れ込んでいきました。海に出ようと誘ってくれる人、自宅で採れた野菜をお裾分けしてくれる人、得意料理を振る舞ってくれる人など。心強い小浜町の先輩方や、美しい景色に囲まれて毎日が充実しています。
海の景色に魅せられ移住したのどかな町で、憧れのシーライフを手に入れた武藤博道さん乃りさんご夫婦。お2人の暮らしぶりや、応援してくれる地域の皆さんや漁師仲間との交流の様子を紹介します。


武藤さんご夫婦の日課は朝の散歩。この日は、大好きな場所「礁の鼻」まで歩きました。「次々にいい場所が出てきた」と話す博道さん。心洗われるようなひと時を楽しみました。
朝のお楽しみはもう一つ、自宅デッキでの朝ごはんです。デッキは博道さんの手作り!
小笠原諸島の景色を思い出させるような海の色を眺めながら、益田市に移住した幸せを噛みしめていました。



デッキの下の工房で乃りさんが作っているのはランプシェード。小笠原で拾ったガラスと、益田市の浜辺で拾った貝殻などを使って作ります。バンダナを巻いて気合十分です!
一方の博道さんが作るのは“スッテ”と呼ばれるイカ釣りの擬餌バリです。スッテ作りに励む姿は子どもに戻ったようでした。イカ釣り漁が楽しみですね!


待ちに待ったイカ釣り漁。夕方6時、イカ釣り漁の師匠・濱野耕三さんとともに港を出発します。漁師見習いの博道さんは、立て続けに釣り上げる耕三さんに負けじと奮闘していました。日が落ちると漁り火を点灯し、イカをおびき寄せます。漁り火効果は抜群!この日は15匹ものケンサキイカを釣り上げました。海が大好きな博道さん。まさに「至福の時」なんです。


この日、東京からお隣に引っ越してくる佐々木さんご夫婦を招いての宴会が行われました。食卓には小浜町の美味しいものがずらりと並びます。博道さんを漁師に誘ってくれた岩井さんから頂いたサザエの刺し身。乃りさんの仲良し、牧子さんからの差し入れで、この地域の郷土料理、アジのおまんずし。小浜町での暮らしは挨拶が基本と語り合う博道さんと佐々木さんご夫婦。ご近所さんに感謝しています。



田吾作
益田市の夏の名物、高津川の鮎が味わえるお店です。ケンサキイカも今が旬。イカのお刺し身は身が柔らかく、甘みがあります。
電話番号:0856-22-3022
営業時間:正午~午後11時
定休日:不定休


益田市観光協会
宮ヶ島の岩礁に建つ「衣毘須神社」や、夕日スポットの「三里ヶ浜」など、海辺の情緒あふれる町を散策してはいかがですか。衣毘須神社は、大潮の満潮時には渡りにくくなることがあるのでご注意を。潮が引いた時間がおすすめです。
電話番号:0856-22-7120
問い合わせ:午前9時~午後5時30分