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2018年3月24日弥生の四

長崎・佐世保市
~ 元気母さんの体験工房 ~

長崎県北部に位置する佐世保市吉井町が舞台。自然豊かな里山の古民家で、体験工房を始めた柴山節子さん(67歳)が主人公です。
長崎県で生まれ育った節子さん、高校時代から教師を目指し大学へ進学。卒業後に憧れの教職に就くことができました。最初の赴任先だった五島列島では、島の子どもたちとの触れ合いに生きがいを感じて過ごしていました。25歳の時、吉井町に住む農家の長男・正俊さんと結婚し、子どもが生まれました。しかし、島から離れることはできず、正俊さんの理解を得た節子さんは単身、島の小学校へ。正俊さんの両親が育児を手伝ってくれたこともあり、教職を続けることが出来た節子さんは、校長まで勤め上げて退職。次に目を向けたのが、正俊さんの生まれ育った家でした。築100年の古民家は広く、農地もたくさんありました。そこで、節子さんはそれらを利用して地域の憩いの場を作ろうと思い立ち、2015年「古民家体験工房& Cafe とらいかん」をオープンさせました。
家族のサポートを得て教職人生を全うした節子さん。いつも明るく元気な節子さんの元には沢山の人々が集まり、地域をにぎやかにしています!

体験教室がメインの「とらいかん」。生け花や笑いヨガ、クッキングなど様々なプログラムで、スケジュールがいっぱいです。店内には、節子さん手作りのカゴやパッチワークなどの作品が所狭しと並んでいますが、売り物ではありません。「こんなものを一緒に作ってみませんか?」という見本として置いているんです。訪れるお客さん達はいつも、興味津々で見入っています。

とらいかんでは週に2日ほど、完全予約制のランチ営業もしています。この日のメインは青りんごを豚肉で巻いて焼いた「豚肉のノルマンディ風」。お米は正俊さんが丹精込めて育てた自家製です。18名の予約で大忙しでしたが、正俊さんもお茶を出すなど節子さんをサポートします。こんな日は節子さんの妹・君子さんや、教室の生徒さんなども助っ人で来てくれます。料理の味と古民家の雰囲気にお客さんも大満足です。

50歳を過ぎてから本格的に生け花を学び始めた節子さんは、生け花教室も開いています。生け花に使う花材、コブシやツツジの枝などは、「とらいかん」の裏手にある山から節子さん自ら採ってきます。それだけに「安価で気軽にお花を教えてもらえる」と、生徒さんにも人気。節子さんにとっても、木々を植えて整備した裏山でのひと時は、癒しの時間でもあるんです。

とらいかんを飛び出し、出張で行っている体験教室。この日は近所の小学校で「クラフトバンド教室」です。カラフルな紙製の紐を使い立体的な作品を作ることが出来ます。作るのは卒業生の胸を飾るバラのコサージュ。子どもたちはクラフトバンドの扱いに苦戦しながらも、楽しそうに取り組んでいました。地域の子どもたちと“地元のお母さん”としてざっくばらんに触れ合える体験教室は、節子さんにとってかけがえのない時間です。

楽園通信

佐世保市市民生活部吉井支所

吉井町には、「福井洞窟」や「御橋観音寺」など歴史ロマン溢れるスポットがたくさんあります。また、直売所「五蔵の里」では吉井町特産のイチゴを始めとした果物や野菜などを買うことが出来ます。

電話番号:0956-64-3111
問い合わせ時間:午前8時30分~午後5時(平日のみ)

古民家体験工房&Cafe とらいかん

古民家で様々な体験教室やランチを楽しむことが出来ます。スケジュールは「とらいかん」のホームページをご確認下さい。カフェも体験教室も完全予約制ですので、お間違いなく!

電話番号:0956-64-3815
問い合わせ時間:午前9時~午後5時(木・金曜除く)
※教室、カフェとも完全予約制