これまでの放送

  • 年別にみる
  • 地域別にみる
2018年3月3日弥生の壱

佐賀・武雄市
~ 大豆香るふわふわ豆腐 ~

佐賀県の西部に位置する武雄市が舞台。叔父の遺志を継ぎ「峠の豆腐や 若木屋」で美味しい豆腐作りに精進する髙岸修輔さん(62歳)が主人公です。
武雄市で生まれた修輔さんは、勤めていた服飾メーカーが規模を縮小することに決まり、職を失うことに。ちょうどその頃、高齢の叔父夫婦から、営んでいる豆腐店の後継者にならないかと相談を受けました。
子どもの頃から可愛がってもらった恩返しと、職人という職業に憧れを持っていたことで、修輔さんは豆腐職人の道へ進むことに決めます。福岡で暮らす家族と離れ、叔父夫婦の自宅に居候しながら豆腐作りを学び始めました。その後、2015年に叔母、後を追うように叔父も亡くなりました。修輔さんは、跡を継いでほしいという叔父の願いを受け「峠の豆腐や 若木屋」の2代目店主に就きました。
若木屋には、先代の頃から働いてくれているベテランの豆腐職人や、女性従業員がおり、店主になったばかりの修輔さんを支えてくれています。叔父から学んだ豆腐作りの教えを胸に、毎日真剣に、美味しい豆腐を多くの人に知ってもらおうと努力しています。
理想とする「木綿のかたさを残しながら、絹ごしに近いきめ細かい木綿豆腐」を目指し、豆腐作りに励む髙岸修輔さんと、支えてくれる家族、若木屋の皆さんを紹介します。

秋に収穫して、年明けから出回り始める新大豆。そんな新大豆を使う豆腐は絶品で、今はまさに豆腐の旬と言えます。若木屋で使っている大豆は、豆腐作りに適し、豊かな甘みが特徴の佐賀県産『フクユタカ』です。信頼を置いている問屋から週に2回、必要な分を納品してもらっています。さらに先代から使い続けている地下水は、大豆との相性抜群。大豆と地下水、そこに豆腐職人の腕が加わり、美味しい豆腐が出来上がります。

若木屋には、修輔さんの他に豆腐職人が2人います。絹ごし豆腐を担当する67歳の下平武二さんと、豆腐作り60年以上という大ベテラン、井出健二さんです。また、揚げもの担当の峰松みさ子さんも、先代の頃から働いてくれています。より美味しい豆腐作りを目指し、皆さんで日々精進しています。

豆腐職人になるために、妻や息子たちを福岡に残して両親の暮らす実家に戻った修輔さん。普段は離れて暮らしていますが、週末になると妻の珠美さんがやってきます。この日は、福岡で造園業に就いている次男の厚志さんも一緒です。夕食では、珠美さんの手料理と、修輔さんが作ったお豆腐も食卓に並び、普段よりも賑やかな夕食になりました。

修輔さんがやって来たのは、近くにあるカレーカフェ「ゆいま~る」。“地元の食材を使って料理を出したい”と、店主の井口さんが考案した料理の試食会が行われました。若木屋の豆乳と厚揚げに、近所の農家さんが作ったレモングラスやパクチーを使った、トムヤムクン風の鍋。試食は好評で、井口さんの新提案に修輔さんも、“もっと若木屋の豆腐をアピールしていきたい”と意気込んでいます。

楽園通信

峠の豆腐や 若木屋

佐賀県産の大豆「フクユタカ」を使い、職人たちが精進して作る若木屋の豆腐。定番の木綿豆腐や絹ごし豆腐に、カリっとフワっとの食感で人気のざる揚げ豆腐。また、湯豆腐に最適な温泉豆腐など、絶品揃いです。

電話番号:0954-26-2626
営業時間:午前9時~午後6時
定休日:水曜
※水曜日が祝日の場合は営業(翌日休み)
メニュー
木綿豆腐:180円
絹ごし豆腐:170円
おぼろ豆腐:180円
ざる揚げ豆腐:300円
温泉豆腐:210円